東京の夜景の前で、青とピンクに照らされた2組の手札とチップが向かい合う

プリフロップの勝率表|12の対決とエクイティの読み方

AK対QQ、AA対KKなど12の対決を、マーク固定の全場札データで比較。引き分けを加味したエクイティと単独勝率の違いも解説します。

プリフロップで2人がオールインし、その後のベットなしで場札を5枚開くとき、どちらがどれくらい有利でしょうか。ここではマークまで固定した2組の手札を比較します。

この表は引き分けを半分ずつ数える「エクイティ」です。単独で勝つ確率とは少し違います。有利な手札でも毎回勝てるわけではないことを、数字で確かめましょう。

図解:代表的な6つの対決

6つの固定手札対決のエクイティ。AK対QQは42.8対57.2%、同じハートのAK対22は50.1対49.9%、AK対AQは74.0対26.0%、KK対AAは18.7対81.3%、同じスペードの87対AKは41.9対58.1%、AA対同じハートの76は77.0対23.0%。
Poker Tokyo編集部制作 · タップ/クリックで図を拡大

図の水色は左の手札、ピンクは右の手札のエクイティです。表記されたマークを固定して計算しています。AA対KKなど同じランクの対決でも、マークの組み合わせが変わると小さな差が出ます。

12の対決を比較する

  • A♠ K♦ 対 Q♥ Q♣:42.8% 対 57.2%。
  • A♥ K♥ 対 2♣ 2♦:50.1% 対 49.9%。
  • A♠ K♦ 対 A♥ Q♣:74.0% 対 26.0%。
  • K♥ K♦ 対 A♠ A♣:18.7% 対 81.3%。
  • 8♠ 7♠ 対 A♥ K♦:41.9% 対 58.1%。
  • J♥ 10♥ 対 2♣ 2♦:54.0% 対 46.0%。
  • A♠ Q♦ 対 K♥ J♣:62.6% 対 37.4%。
  • 9♣ 9♦ 対 6♥ 6♠:80.5% 対 19.5%。
  • A♥ 2♣ 対 K♠ Q♦:57.7% 対 42.3%。
  • Q♠ J♠ 対 A♥ 10♦:45.1% 対 54.9%。
  • A♣ A♦ 対 7♥ 6♥:77.0% 対 23.0%。
  • 10♣ 10♦ 対 A♥ K♠:57.3% 対 42.7%。

値は小数第1位に丸めています。「s」はスーテッド(同じマーク)、「o」はオフスート(違うマーク)の略として使われることがありますが、ここでは混同を避けるため実際のマークを記しています。

勝率とエクイティはどう違う?

2人が同額を争い、引き分けなら半分ずつ受け取る場合は、次の式になります。

エクイティ = 勝つ確率 + 引き分ける確率 ÷ 2

A♠ K♦対A♥ Q♣では、全1,712,304通りの場札のうち、AKの単独勝ちは1,228,082通り、引き分けは78,598通りです。単独で勝つ確率は約71.7%、引き分ける確率は約4.6%。エクイティは約71.7 + 4.6/2 = 74.0%になります。

この74.0%を「100回中74回、相手からポット全部を取れる」と読むのは正しくありません。引き分けで受け取る半分も含んだ、ポットの平均的な取り分です。

数字から覚えたい3つの傾向

ペア対オーバーカードでは、どのペアでも同じ数字にはなりません。Q♥ Q♣はA♠ K♦に約57.2%ですが、2♣ 2♦はA♥ K♥に約49.9%です。低いペアと同じマークの強い2枚は、ほぼ五分になる例があります。

同じAを持つ対決では、もう1枚の差が効きます。A♠ K♦対A♥ Q♣では、AQがAのペアを作ってもAKのキッカーに負ける場面があります。こうした重なりをドミネーションと呼びます。

強いペアも負けます。 A♣ A♦対7♥ 6♥でAAは約77.0%。大きく有利ですが、7♥ 6♥にも約23.0%の取り分があります。一度の逆転だけで、最初の優劣が間違っていたとは言えません。

この表だけで参加を決めない

この表は相手の手札が1組に決まった、2人のオールイン状況です。実戦では相手が持ち得る複数の手札、つまりレンジに対して考えます。また、必要な支払額、ポジション、残りの持ち点も判断に関係します。

勝率が高そうだからといって、どんな額にもコールしてよいわけではありません。ポットオッズと組み合わせて、必要なエクイティに届くかを考えます。3人以上のオールインやサイドポットにも、この2人用の表をそのまま当てはめることはできません。

計算方法と再現条件

両者の手札4枚を52枚から除くと、場札の候補は48枚です。そこから5枚を選ぶ組み合わせは 48C5 = 1,712,304通り。各場札で両者の最強5枚を比較し、勝ち・負け・引き分けを数えたPoker Tokyoの既存データを使用しています。

ランダム抽出による近似ではなく、この固定手札に対する全場札の列挙値です。ただし、実戦のフォールド、将来のベット、相手のレンジ、順位に対する価値は含みません。

確認問題

ある対決で単独勝ち60%、引き分け10%、負け30%なら、2人で半分ずつ分ける場合のエクイティは?

答え:65%です。 60 + 10/2 = 65。引き分けを丸ごと勝ちに数える70%でも、無視した60%でもありません。

学んだ内容を練習する

前のレッスン:アウツと近似計算 / 最初から復習:基本ルール

練習問題「オールインの勝率」で、まず有利な側を選び、次にどの程度の差かを予想してみましょう。