東京の夜景を背景に、テーブル上のカードの角を慎重にめくる人物

アウツの数え方と2と4の法則|9枚のハートで図解

フラッシュドローの9枚を実際に数え、1枚と2枚を見る確率を比較。重複するアウツ、完成率と勝率の違い、近似計算の限界を学べます。

アウツとは、引くことで自分の手を勝てる状態へ改善できるカードです。ただし、相手の手札がわからない実戦では、まず狙う役を完成させる候補を数え、その中に「来ても勝てないカード」がないかを考えます。

役の完成率と、最後にポットを獲得する確率を分けて考えることが、このレッスンのポイントです。

図解:フラッシュを作る9枚

手札AハートJハート、場札9ハート4ハート2クラブ。残りのハートは9枚。次の1枚は19.1%、ターンで未完成ならリバーで19.6%、フロップからリバーまでに引く確率は35.0%。
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手札がA♥ J♥、フロップが9♥ 4♥ 2♣だとします。ハートは全部で13枚。見えているハートは4枚なので、残り9枚がフラッシュを完成させる候補です。

具体的にはK♥、Q♥、10♥、8♥、7♥、6♥、5♥、3♥、2♥です。自分の手札にあるハートだけでなく、場札のハートも引いて数えます。

相手のカードを知らないこの状況では、未知のカードは52 − 2 − 3 = 47枚。次の1枚がハートである確率は9 ÷ 47 ≈ 19.1%です。

よくあるドローの候補数

  • フラッシュドロー:同じマークが手札と場札に合計4枚なら、通常は残り9枚。
  • 両面ストレートドロー:例として手札8♣ 9♦、場札6♠ 7♥ K♣なら、5か10の計8枚。
  • ガットショット:例として手札8♣ 9♦、場札5♠ 7♥ K♣なら、6の4枚。
  • 2枚のオーバーカード:手札A♣ K♦、場札Q♠ 7♥ 2♣なら、AかKのペアを作る候補は6枚。ただし相手がツーペア以上なら、ペアだけでは足りないことがあります。

どの例も、役を改善する候補数と「勝ちに直結するアウツ数」が一致するとは限りません。

重なるカードは2回数えない

手札8♥ 9♥、フロップ6♥ 7♣ K♥なら、フラッシュの候補9枚と、両面ストレートの候補8枚があります。

しかし5♥と10♥は、両方に含まれています。そのため役が完成する候補は 9 + 8 − 2 = 15枚。17枚ではありません。

「違う役だから別々に足せる」と考えず、実際のカードの集合として数えるのが確実です。さらに相手の強い手に負ける候補があれば、その分も考慮します。

2と4の法則は、素早い概算

  • 次の1枚で当たる確率の目安:候補数 × 2%。
  • フロップからリバーまでの2枚で当たる確率の目安:候補数 × 4%。

9枚待ちなら、1枚は約18%、2枚は約36%と概算できます。これは候補を引く確率の近似であって、どんな相手にも通用する勝率ではありません。

また、フロップでコールしても、ターンでもベットされる場合があります。今の支払いだけで2枚とも見られないときは、×4の値をそのままコール判断へ使わないでください。

正確な計算との違い

相手のカードが未知で、候補が途中で変わらないとき、フロップからリバーまでに少なくとも1枚引く確率は 1 −(47 − 候補数)/47 ×(46 − 候補数)/46 です。

9枚待ちなら 1 − 38/47 × 37/46 ≈ 35.0%。最初の1枚で外し、次の1枚でも外す確率を1から引いています。

  • 4枚待ち:2枚で16.5%。ターンで未完成なら、残り1枚で8.7%。
  • 8枚待ち:2枚で31.5%。ターンで未完成なら、残り1枚で17.4%。
  • 9枚待ち:2枚で35.0%。ターンで未完成なら、残り1枚で19.6%。
  • 15枚待ち:2枚で54.1%。×4の60%は約6ポイント高く出ます。

ターンの「残り1枚」は、見えている6枚を引いて分母を46枚にしています。相手の手札も公開されている場合は未知の枚数と候補数が変わるため、この47・46を固定で使ってはいけません。

完成しても勝てない場合

図の例で2♥を引くと、自分にはAハイのフラッシュができます。しかし相手が2♦ 2♠を持っていたなら、相手はフォーカードです。この2♥は、その相手に対して勝てるアウツではありません。

また、ターンでフラッシュを完成させても、リバーで場札がペアになり、相手がフルハウス以上を作ることがあります。役が一度できる確率と、最終的なエクイティは別物です。

確認問題

フラッシュドロー9枚と、両面ストレートドロー8枚があり、共通するカードが2枚あります。候補数は何枚でしょうか。

答え:15枚です。 次に「その15枚は相手の想定ハンドに本当に勝てるか」を確認します。計算を早くする前に、数える対象を正しくすることが大切です。

次に読む・試す

前のレッスン:ポットオッズ / 次のレッスン:プリフロップのエクイティ

練習問題「アウツを数える」で、数字だけでなく該当するカードまで確認してみましょう。