インプライドオッズとは?意味と計算、使える場面と注意点
インプライドオッズとは、狙いの手が当たったあとに相手からもらえる点数まで入れて、コールの損得を考える方法です。必要な勝率33%の場面が19%まで下がる計算例と、使える場面、見積もりの注意点を解説します。
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インプライドオッズとは、狙いの手が当たったあとに、相手からさらにもらえそうな点数まで計算に入れて、コールするかどうかを決める考え方のことです。 いまのポットだけで考えるポットオッズでは足りない場面でも、当たったあとに取り返せる見込みがあれば、コールが割に合うことがあります。反対に、払ってくれない相手にまで当てはめると、損なコールを重ねる原因になります。
インプライドオッズの意味

ポットオッズでは、コールに必要な勝率を次の式で出します。
この式に入っているのは、いまテーブルにある点数だけです。ところが実際には、フラッシュやストレートが完成したあと、リバーで相手がもう一度賭けてきたり、こちらの賭けにコールしてくれたりして、取れる点数が増えることがあります。
インプライドオッズでは、その「あとから入ってくる分」を割る数に足します。
割る数が大きくなるので、必要な勝率は下がります。「インプライド(implied)」は英語で「暗に含まれた」という意味です。まだテーブルに出ていない点数を含めたオッズ、という名前です。
例:600点の賭けに、フラッシュの狙いでついていく?
手札は K♥ Q♥、ターンまでの場は J♥ 7♥ 2♠ 4♣ です。ハートがあと1枚来ればフラッシュになります。ポットは600点で、相手がポットと同じ600点を賭けてきました。
まず、いまのポットだけで考えます。コールする600点を、コールしたあとのポット1,800点(600+600+600)で割ると、必要な勝率は33%。一方、リバーでハートが来るのは、見えていない46枚のうち9枚で約20%です。これでは足りません。
では、フラッシュが当たったら、リバーで相手からあと1,300点もらえる見込みがあるとしたらどうでしょう。勝ったときの合計は1,800点+1,300点で3,100点。必要な勝率は 600 ÷ 3,100 で約19%まで下がり、当たる確率の約20%を下回ります。今度は、コールしてよい計算になります。
| 当たったあとにもらえる分 | 勝ったときの合計 | 必要な勝率 |
|---|---|---|
| なし(ポットオッズだけ) | 1,800点 | 33% |
| 600点 | 2,400点 | 25% |
| 1,300点 | 3,100点 | 19% |

損も得もない境目も出せます。当たる確率が46分の9なら、勝ったときの合計が約3,070点(600 × 46 ÷ 9)あれば釣り合います。いまのポットは1,800点なので、あと約1,270点もらえれば足りる、ということです。
インプライドオッズが大きい場面・小さい場面
あとからもらえる分は、いつも同じではありません。大きくなるのは、次の三つがそろうときです。
- お互いのチップがまだたくさん残っている:相手の点数が尽きかけていれば、当たっても上乗せは取れません。
- 当たっても気づかれにくい:場に同じマークが3枚並ぶフラッシュは目立ちます。ストレートは、それに比べて目立ちにくい手です。
- 相手が払ってくれる人:コールの多い相手は、当たったあとも払ってくれやすい相手です。相手のタイプはプレイスタイルで見分けます。

反対に、相手の残りの点数が少ないとき、当たった瞬間に誰が見ても分かるとき、怖いカードが出るとすぐ降りる慎重な相手のときは、あとから取れる分はほとんど見込めません。
よくある間違い
もらえる分を、都合よく多く見積もる
「当たったらあと1,300点」は、あくまで見込みです。払ってくれない相手にまで大きく見積もると、足りないコールを何度も重ねることになります。迷ったら、少なめに見積もっておきましょう。
当たっても負ける場合を忘れる
フラッシュができても、相手がより大きいフラッシュを持っていれば負けです。場にペアがあれば、フルハウスに負けることもあります。こうした場面では、当たったあとに逆にこちらが多く払ってしまいます。アウツの数え方と同じく、当たっていちばん強い手になるかを確かめてから計算に入れます。
よくある質問
インプライドオッズとポットオッズの違いは?
ポットオッズは、いまのポットだけで必要な勝率を出します。インプライドオッズは、そこに当たったあとにもらえる分を足して考えます。まずポットオッズで計算し、少し足りないときに、インプライドオッズで足りるかを考える順番がおすすめです。
どんな手で使うことが多い?
フラッシュやストレートの狙いのほか、ポケットペアでスリーカードを狙うときにもよく使います。ポケットペアがフロップでスリーカード以上になるのは約12%だけ(中級編③ フロップの攻防)。いまのポットだけでは割に合わないことが多い反面、できれば気づかれにくい強い手になります。
「あといくらもらえるか」は、どう見積もる?
相手の残りの点数、相手のタイプ、当たったときに場で目立つかどうかの三つを見ます。相手が払える額の上限は、相手の残りの点数です。そのうえで、相手がふだんどれくらい払ってくれるかを思い出して、控えめな数字を置きます。
まとめ
- インプライドオッズは、当たったあとにもらえる分まで含めて、コールの損得を考える方法。
- 必要な勝率 = コールする額 ÷(コールしたあとのポット + 当たったあとにもらえる分)。
- 600点のポットに600点を賭けられたら33%が必要。でも、当たったらあと1,300点もらえるなら19%まで下がる。
- 大きいのは、チップがたくさん残り、当たっても気づかれにくく、相手が払ってくれるとき。
- もらえる分は控えめに見積もり、当たっても負ける場合を忘れない。

