コールの判断では、「勝てそうか」に加えて払う点数に対して、どれだけのポットを争えるかを考えます。その基準になるのがポットオッズです。この記事では、追加のベットや手数料がなく、コール後に勝敗を決める場面から学びます。
図解:500点を払って2,000点を争う

元のポットは1,000点。相手が500点をベットすると、あなたの前には1,500点があります。コールに必要なのは500点で、コール後のポットは合計2,000点になります。
必要勝率 = コール額 ÷ コール後のポット全体
この例では 500 ÷(1,000 + 500 + 500)= 25% です。引き分けがなければ、25%がコールとフォールドの損得が等しくなる境目です。25%を上回ると、ここからの点数期待値ではコールが有利になります。
「もらえる額」と「払う額」の比で表すポットオッズは1,500:500、つまり3:1です。これを確率に直す際は、1 ÷(3 + 1)= 25%。3分の1と混同しないでください。
ベットサイズ別の必要勝率
相手がベットする前のポットをP、そのベット額をBとすると、あなたに未払いのベットがない通常の場面では B ÷(P + 2B) で求められます。
- ポットの1/3をベット:必要勝率20%。
- ポットの1/2をベット:25%。
- ポットの2/3をベット:約28.6%。
- ポットと同額をベット:約33.3%。
- ポットの2倍をベット:40%。
相手のベットが大きくなるほど、コールに必要な勝率も高くなります。レイズに対応する場合は、レイズ総額ではなく自分が追加で払う差額を使い、現在のポットも数え直しましょう。
期待値で計算を確かめる
引き分けや追加ベットがない場合、コールの期待値は次の式です。今フォールドする場合を0点の基準にしています。
コールの期待値 = 勝率 × コール後のポット − コール額
図の場面で勝率30%なら、0.30 × 2,000 − 500 = +100点。勝率20%なら、0.20 × 2,000 − 500 = −100点です。
これは同じ条件を何度も繰り返したときの平均を表します。勝率30%でも、1回では負ける方が多い場面です。その1回に負けたことだけで、コールが間違いだったとは判断できません。
引き分けがある場合は、単純な勝率の代わりに、分け前を加味したエクイティを使います。2人で均等に分けるなら「勝つ確率 + 引き分ける確率の半分」です。プリフロップの比較表でも、この定義を使っています。
フロップでは、あと何枚を見られる?
フラッシュドローがリバーまでに完成する確率は、よくある9枚待ちなら約35%です。しかし、今のコールでターン1枚しか確実に見られないなら、35%をそのまま使ってよいとは限りません。ターンでも相手にベットされ、さらに点数を払う可能性があるからです。
フロップから次の1枚で9枚待ちを引く確率は約19.1%。すでにオールインで、追加の支払いなくリバーまで見られる場合は、2枚分の確率を考えられます。ただし、ドローの完成率がそのまま勝率になるわけでもありません。アウツの数え方で条件を確認しましょう。
将来得られそうな追加点数を考えるのがインプライドオッズです。一方、役ができてもさらに強い役へ支払ってしまう可能性もあります。最初の計算に都合のよい将来利益だけを足さないことが大切です。
数える前のチェック
- 今追加で払う額を確認する。
- 相手のベットと自分のコールを含む、最終ポットを数える。
- サイドポットがあれば、自分が争える部分だけを対象にする。
- この支払いで勝敗まで進むか、後にも判断が残るかを確認する。
- 相手のあり得る手札に対するエクイティを見積もる。
計算式は境界を示しますが、相手の手札を自動で教えてはくれません。また、トーナメントの順位や賞への価値はこの点数期待値の式には含めていません。
確認問題
ポット1,200点に相手が600点をベットしました。必要なコール額と、必要勝率は?
答え:600点、25%です。 コール後は1,200 + 600 + 600 = 2,400点。600 ÷ 2,400 = 25%になります。
次に読む・試す
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練習問題「必要勝率」「コールの期待値」で、分母に自分のコールを入れるところから練習しましょう。



