初級動画レッスン 初級編③

プレイスタイルとスチール|4つのタイプと席の生かし方

ブラインド100点・200点に9人が25点ずつアンティを出すと、真ん中は525点。500点のスチールは2回に1回通れば元が取れます。4つのプレイスタイルと戦い方、あとから動く席の強さも解説します。

初級編③動画 8:03
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動画のもくじ(15)
  1. 0:00はじめに
  2. 0:36第1章 プレイスタイルの種類
  3. 1:06四つのタイプ
  4. 1:46タイプ別の戦い方
  5. 2:18はじめはタイト・アグレッシブ
  6. 2:37見られ方を使う
  7. 2:57第2章 ポジションの重要性
  8. 3:39同じ手で、あとから動く・先に動く
  9. 4:29席で変える
  10. 4:54第3章 スチール
  11. 5:14例:ボタンからスチール
  12. 5:42スチールしやすいとき
  13. 6:12アンティと、元を取る成功率
  14. 6:52スチールされる側
  15. 7:20まとめ

テーブルに座ったら、まず周りの相手を見ます。相手のタイプが分かると、同じ手札でも戦い方が変わるからです。この記事では、プレイヤーを四つのタイプに分ける二つのものさしとタイプ別の戦い方、あとから動ける席の強さ、そしてブラインドを取りにいくスチールを説明します。動画では、Poker Tokyo の3人(神崎怜司・九条玲子・朝倉和也)が、実際の場面を見せながら解説しています。

プレイスタイルの種類

二つのものさし

プレイヤーのタイプは、二つのものさしで分けられます。

  • どれくらいの手で参加するか:参加する手が少ない人をタイト、多い人をルースと呼びます。
  • 参加したあと、どう動くか:自分から賭けたり上げたりする人がアグレッシブ、コールばかりで自分からはあまり賭けない人がパッシブです。

四つのタイプ

二つを組み合わせると、四つのタイプになります。

二つのものさしで分けた四つのタイプ。横は、参加する手が少ないタイトと、多いルース。縦は、自分から賭けるアグレッシブと、コールが多いパッシブ。タイト・アグレッシブ:参加する手を選ぶ、入ったら強気に賭ける。ルース・アグレッシブ:たくさんの手で参加する、どんどん賭けて上げる。タイト・パッシブ(あだ名はロック、岩):参加する手を選ぶ、でも入ってもコールが多い。ルース・パッシブ(あだ名はコーリング・ステーション):たくさんの手で参加する、何でもコールする。
動画の解説ボードより
  • タイト・アグレッシブ:手を選んで参加し、入ったら強気に賭けます。
  • ルース・アグレッシブ:たくさんの手で参加して、どんどん賭けて上げます。度が過ぎると「マニアック」と呼ばれます。
  • タイト・パッシブ:手を選びますが、入ってもコールが多いタイプ。めったに動かないので、ロック(岩)と呼ばれます。
  • ルース・パッシブ:たくさんの手で参加して、何でもコールします。コーリング・ステーションと呼ばれます。

どのタイプにも、得意なところと弱いところがあります。

タイプ別の戦い方

相手こうする
タイト・アグレッシブ強いベットは素直に信じる。うしろの席で戦う
ルース・アグレッシブ強い手で待ち構えて、向こうに賭けさせる。ブラフも多いので、コールは広めに
ロック賭けてきたら、たいてい強い手なので降りる。その代わり、ブラインドはどんどん取りにいく
コーリング・ステーションブラフはしない。強い手で大きく賭ける

コーリング・ステーションへの戦い方は、バリューベットとブラフで説明したバリューベットそのものです。何でもコールしてくれるので、ブラフは通じませんが、強い手には大きく払ってもらえます。

はじめは、タイト・アグレッシブ

はじめのうちは、タイト・アグレッシブをおすすめします。理由は三つです。

  1. 難しい場面に入ることが少ない。
  2. 自分から賭けると、相手が降りても勝ち、勝負になっても勝てる。勝ち方が二つになる。
  3. 強い手で参加するので、そもそも負けにくい。

見られ方を使う

自分が相手からどう見られているかも大事です。

「見られ方を使う」の比較。タイトに見られている:ブラフが通りやすい。強い手には、払ってもらいにくい。ルースに見られている:強い手に、払ってもらいやすい。ブラフは、コールされやすい。
動画の解説ボードより

タイトに見られていれば、ブラフが通りやすくなります。その代わり、強い手には払ってもらいにくくなります。ルースに見られていれば、その反対です。上手な人は、見られ方に合わせて途中で戦い方を変えてきます。一度決めたタイプで、相手をずっと見ないようにしましょう。

ポジションの重要性

あとから動ける強さ

あとから動ける席が有利なことは、アクションとポジションやポジションとは?で見たとおりです。ここでは、それがフロップから先でどう効くのかを見ていきます。

6人卓の席の図。UTG、HJ、CO、BTN、SB、BBの6席が、アーリー(UTG)、ミドル(HJ)、レイト(CO・BTN)、ブラインド(SB・BB)に色分けされ、ボタン(BTN)の席だけが光っている。題は「フロップから先、最後に動くのはボタン」。
動画の解説ボードより

ポーカーは、相手の手札が見えない不完全情報のゲームです。あとから動けば、そのぶん多くのことが分かります。

「あとから動ける強さ」の3項目。相手が何をしたか、見てから決められる。ポットの大きさを、自分で決められる。ブラフも、バリューベットも、やりやすい。
動画の解説ボードより
  1. 相手が何をしたかを見てから決められる。
  2. ポットの大きさを決められる。相手がチェックしたら、こちらもチェックして、次のカードをただで見られます。
  3. ブラフもバリューベットもやりやすい。相手の弱気を見てから賭けられるからです。

同じ手で、あとから動く・先に動く

フロップは J♥ 7♣ 3♦、ポットは650点。自分の手札は A♣ J♦ で、ジャックのペア、キッカーはエースです。

自分がボタンで、あとから動く場合:ビッグブラインドの相手がチェックしたら、賭けるかチェックするか、好きなほうを選べます。相手が賭けてきても、それを見てから、コールでもレイズでも選べます。いつも、相手の動きを見てから決められるのです。

自分がビッグブラインドで、先に動く場合:同じ手なのに、ずっと難しくなります。チェックすると、相手に次のカードをただで見られるかもしれません。賭けると、レイズされたときに困ります。どう動いても、相手の答えはそのあとに来ます。先に動く人は、いつも相手より少ない手がかりで決めなければなりません。

席で、参加する手を変える

だから、参加する手も席で変えます。

  • 前の席:強い手だけで参加する。
  • うしろの席:参加する手を広げる。
  • ブラインドの席:フロップから先は、いちばん先に動く。安く参加できても、慎重に。

席ごとの参加する手の目安は、スターティングハンドの参加表を見てください。

スチール

前の人が全員降りたら

スチールは、前の人が全員降りたとき、うしろの席からレイズして、ブラインド(とアンティ)を取りにいくことです。英語で「盗む」という意味です。手が強くなくても、残りの人が降りれば、ブラインドがもらえます。

例:ボタンからスチール

ブラインドは50点と100点。前の三人が降りて、自分はボタンです。手札は K♣ 8♦。前の席なら降りる手ですが、ボタンならここで250点にレイズします。スモールブラインドが降り、ビッグブラインドも降りれば、ブラインドの150点が手に入ります。

6人卓のプリフロップ。UTG、HJ、COの3人がフォールド。ボタン(BTN)はK♣ 8♦で250点にレイズ。スモールブラインド(50点)とビッグブラインド(100点)もフォールドして、ボタンの勝ち、+150点。
動画の解説ボードより

1回は小さくても、何度も取れば、ばかにならない点数になります。

スチールしやすいとき

「スチールしやすいとき」の4項目。1、前の人が、全員降りている。2、自分が、うしろの席(カットオフ、ボタン、スモールブラインド)。3、残りの人が、すぐに降りるタイプ。4、自分が、タイトに見られている。
動画の解説ボードより
  1. 前の人が、全員降りている。
  2. 自分がうしろの席にいる:カットオフ、ボタン、スモールブラインド。残りの人が少ないほど通りやすくなります。
  3. 残りの人が、すぐに降りるタイプ:ブラインドにロックがいたら、ねらい目です。
  4. 自分がタイトに見られている:タイトに見られている人のレイズは、信じてもらいやすいからです。

アンティと、元を取る成功率

トーナメントでは、アンティ(全員が毎回少しずつ出す参加料)が始まると、スチールの値打ちが上がります。

場面真ん中にある点数
ブラインドだけ(100点と200点)300点
アンティもある(9人が25点ずつ)525点

ブラインドが100点と200点で、9人が25点ずつアンティを出すと、アンティだけで225点。真ん中には525点が置いてあります。

500点にレイズして、この525点を取りにいくとします。計算はブラフと同じ「賭ける額 ÷(ポット + 賭ける額)」で、500 ÷(525 + 500)= 約49%。2回に1回、みんなが降りてくれれば元が取れます。しかも、コールされてもまだ勝負は終わっていません。フロップで当たることもあります。

スチールされる側

反対に、スチールされる側の考え方です。

  • ビッグブラインドは、もう200点を出しているので、500点へのレイズにも、あと300点でコールできる。
  • いつも降りていると、うしろの席の人にどんどん取られる。ときどきは守る。
  • スチールばかりしてくる相手には、上からレイズし返すこともある。

スチールは、ブラインドが上がるほど大事になります。トーナメントで勝ち残るための、大事な武器です。

まとめ

  • プレイヤーのタイプは、タイトかルースか(参加する手の数)、アグレッシブかパッシブか(自分から賭けるか)で四つに分かれる。
  • ロックが賭けてきたら降りる。コーリング・ステーションにはブラフをせず、強い手で大きく賭ける。
  • はじめは、タイト・アグレッシブがおすすめ。自分の見られ方も戦い方に使う。
  • あとから動く席は、相手の動きを見てから決められ、ポットの大きさも決められる。
  • 前が全員降りたら、うしろの席からスチール。アンティがあると真ん中は525点になり、500点のスチールは2回に1回通れば元が取れる。

確認問題

問1 何でもコールしてくる相手(コーリング・ステーション)に、何もない手で大きくブラフをするのは、よい作戦でしょうか。

答え

よい作戦ではありません。この相手は降りないので、ブラフは通じません。その代わり、強い手を持ったときに大きく賭ければ、払ってもらえます(バリューベット)。

問2 ブラインドが100点と200点で、アンティはありません。ボタンから500点にレイズしてスチールするとき、元を取るには、何%くらい全員に降りてもらう必要があるでしょうか。

答え

約63%です。真ん中はブラインドの300点だけなので、500 ÷(300 + 500)= 62.5%。アンティがあって真ん中が525点なら約49%で済みます。アンティがあると、スチールの値打ちが上がることが分かります。

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