入門動画レッスン はじめてのポーカー

はじめてのポーカー|用語・役の強さから1ハンドの流れまで

ポーカーをゼロから。カードの書き方(AKs・AKo)、10の役の強さとキッカー、4回の賭けの流れを、6人卓で1ハンドを最後まで進める実演とサイドポットの例で、やさしく解説します。

はじめてのポーカー動画 25:55
入門「はじめてのポーカー」のサムネイル動画は YouTube で公開予定です

公開したら、この記事から再生できるようになります。YouTube 公式チャンネル

動画のもくじ(22)
  1. 0:00はじめに
  2. 0:32第1章 ポーカーとは何か
  3. 1:16ポーカーの歴史
  4. 3:36相手の手札は見えない ── 読み合いのゲーム
  5. 4:34ポーカーの三つの種類
  6. 5:28第2章 基礎用語
  7. 5:53ランク(数字)とスーツ(マーク)
  8. 7:16カードと手札の書き方(As・AKs・AKo)
  9. 8:41「ハンド」の三つの意味
  10. 9:28ポット・スタック・ボタン・ブラインド
  11. 10:14第3章 役の強さ
  12. 10:4710の役を弱い順に(ハイカード〜ロイヤルフラッシュ)
  13. 14:367枚で見たときの役の確率
  14. 15:03役の比べ方(キッカー・引き分け・ボードをプレイ)
  15. 15:48腕試し! どっちが勝つ?(3問)
  16. 17:25第4章 テキサス・ホールデムの基本ルール
  17. 17:51ボタンとブラインド
  18. 19:14チェック・ベット・コール・レイズ・フォールド・オールイン
  19. 20:246人で1回やってみよう(実演)
  20. 23:16ショーダウン(手札を見せ合う)
  21. 24:34オールインとサイドポット
  22. 25:14まとめ

ポーカーを知らない人が、テキサスホールデムを1ハンド通して遊べるようになるまでを1本にまとめました。ゲームの特徴、卓で使う言葉、10の役の強さ、1回の勝負の流れを順に説明します。動画では、Poker Tokyo の3人(神崎怜司・九条玲子・朝倉和也)が、6人の卓で実際に1ハンドを進めながら解説しています。

ポーカーとは何か

ポーカーは、トランプで「役」を作って強さを比べ、勝負の前にチップ(点数)を賭けるゲームです。ただし、強い役なら勝ち、とは限りません。役が弱くても、相手が全員降りれば勝てます。逆に強い役ができても、賭け方がまずければ、もらえる点数は少なくなります。カードの強さと賭け方、その二つで勝負が決まります。

なお、日本ではお金を賭けることは法律で禁止されています。この記事で賭けるのは、すべてゲームの点数です。

ドローからホールデムへ

ポーカーの起源ははっきりせず、ペルシャ(今のイランのあたり)のカード遊びが元という説も、フランスやドイツの遊びが元という説もあります。確かなのは、150年以上前のアメリカ南部で遊ばれていたこと。大きな川を行き来する蒸気船の中で広まったと言われます。

1850年ごろには、いらないカードを交換するドローポーカーが遊ばれていました。日本の家で遊ぶポーカーも、たいていこれです。1860年代には、何枚かを表向きに配るスタッドポーカーが生まれました。その後、テキサスで生まれたと言われるのがテキサスホールデムです。1970年にラスベガスで始まった世界大会でも、いちばん大事な優勝決定戦はホールデムで行われています。

相手の手札は見えない

「見えているもの」の比較。左は全部見えるゲーム(完全情報ゲーム)で、将棋・囲碁・チェス。右は見えないものがあるゲーム(不完全情報ゲーム)で、ポーカーと麻雀。右側が強調されている。
ポーカーは、相手の手札が見えないゲーム

将棋やチェスは、盤の上がすべて見えています。ポーカーは麻雀と同じく見えないものがあるゲームで、相手の手札は最後まで見えないかもしれません。だから、いくら賭けたか、どれくらい迷ったかから手札を想像する。そこに読み合いが生まれます。

最後の1枚でひっくり返ることもあり、1回の勝ち負けは運で決まることも多いものです。それでも何百回も遊べば、うまい人がだんだん勝ちます。1回勝ったから正しかったとは限らず、負けても考え方が正しければ、それでよいのです。

ポーカーの三つの種類

ポーカーの三つの種類。ドロー:手札はすべて伏せる、いらないカードを交換する(日本の家でおなじみ)。スタッド:何枚か表向きに配る、見えるカードで想像する(昔のアメリカで流行)。コミュニティカード:みんなで使う場札がある、読み合いが熱い(テキサスホールデム)。コミュニティカードが強調されている。
動画の解説ボードより

ホールデムは、テーブルの真ん中のカードをみんなで使う種類です。自分だけの手札は2枚で、残りの5枚は表向きに並び、全員が使えます。差がつくのは自分の2枚だけなので、読み合いが熱くなります。

基礎用語

ランクとスーツ

使うのは、ジョーカーを抜いたトランプ52枚(マーク4種類×数字13種類)です。

数字はランクと呼びます。いちばん強いのがエース(A)、次にキング(K)、クイーン(Q)、ジャック(J)、10……と下がり、いちばん弱いのが2。10はTと書くことが多く、エースは5・4・3・2と並べるときだけ1としても使えます。

マークはスーツと呼び、スペード・ハート・ダイヤ・クラブの4つ(s・h・d・cとも書く)。ホールデムではマークに強さの差はありません。

カードと手札の書き方

1枚のカードはランクとスーツを並べ、「As」ならスペードのエース、「Td」ならダイヤの10です。この記事ではA♠、10♦のように記号で書きます。

手札2枚の書き方。AKsはA♠K♠で、スーテッド(同じマーク)。AKoはA♠K♦で、オフスート(違うマーク)。88は8♣8♦で、ポケットペア。
sは同じマーク、oは違うマーク

手札の2枚が同じマークならスーテッドで後ろにs、違えばオフスートでoを付けます。AKsはエースとキングが同じマーク、AKoはマークがばらばら。同じマークの2枚はフラッシュを作りやすいので、分けて書きます。最初からペアの2枚は「88」のように書いてポケットペアと呼び、sもoも付けません。「Ax」のxは「どの数字でもいい」という意味で、Axsならエースと同じマークの何か1枚です。

「ハンド」と卓の言葉

「ハンド」は、①1回の勝負、②役、③配られた自分の2枚、の三つの意味で使われます。この記事では、自分の2枚を「手札」、役を「役」と呼びます。伏せて配られる自分の2枚はホールカードとも言います。

  • ボード:テーブルの真ん中に表向きで並ぶ5枚(場札、コミュニティカード)
  • ポット:みんなが賭けたチップの山。勝てば全部もらえる
  • スタック:手元に残っているチップ

役の強さ

7枚から、いちばん強い5枚を選ぶ

役は10種類で、どれも5枚で作ります。ホールデムでは手札2枚と場の5枚、計7枚から、いちばん強くなる5枚を選びます。手札は2枚とも、1枚だけ使っても、1枚も使わなくてもかまいません。

7枚から、いちばん強い5枚を選ぶ例。場の5枚はK♥ 9♠ 9♦ 4♣ 2♥、手札2枚はK♦Q♠。場のK♥ 9♠ 9♦と、手札のK♦ Q♠を使い、K・K・9・9・Qのツーペアになる。
動画の解説ボードより

弱い順に10の役

  1. ハイカード:役なし。いちばん高いカードから順に、5枚目まで比べる
  2. ワンペア:同じ数字が2枚。ペアが同じなら、残り3枚を高い順に比べる
  3. ツーペア:ペアが2組。高い方のペア、低い方のペア、残りの1枚の順に比べる
  4. スリーカード:同じ数字が3枚
  5. ストレート:数字が5つ続く(マークはばらばらでよい)。いちばん上の数字で比べる
  6. フラッシュ:同じマークが5枚。高いカードから順に比べる
  7. フルハウス:スリーカード+ワンペア。まず3枚の方を比べるので、キング3枚と2が2枚は、クイーン3枚とエース2枚より強い
  8. フォーカード:同じ数字が4枚
  9. ストレートフラッシュ:同じマークで、数字が5つ続く
  10. ロイヤルフラッシュ:同じマークの10・J・Q・K・A(エースが上のストレートフラッシュ)。5枚を配るだけなら65万回に1回、7枚から選べるホールデムでも3万回に1回くらい

役が同じとき、勝ち負けを分ける残りのカードをキッカーと呼びます。ホールデムでは、キッカーで決まる勝負がとても多くあります。

キッカーで決まる例。Aは8♥ 8♣ A♥ 7♠ 3♣で8のペア、キッカーはエース。Bは8♦ 8♠ K♣ 7♦ 3♥で8のペア、キッカーはキング。ペアは同じ8なので残りのいちばん高いカードを比べ、エースを持つAの勝ち。
同じペアなら、残りのカードで決まる

間違えやすいところ

  • 手札のペアに場の1枚でできたスリーカードはセット、場のペアに手札の1枚ならトリップス。セットは相手から見えにくい
  • エースはストレートの上にも下にも使える。10〜Aがいちばん強く、A〜5は5が上なのでいちばん弱い。Q・K・A・2・3のような回り込みはできない
  • フラッシュは同じ「色」ではなく同じ「マーク」。ハートとダイヤを混ぜてもフラッシュではない
  • フラッシュはストレートより強い。役の順番は、5枚を配ったときのできにくさの順番

7枚で見たときの確率

手札2枚と場の5枚を最後まで見たとき、いちばん強い役がそれになる確率です。

役確率
ロイヤルフラッシュ0.0032%
ストレートフラッシュ(ロイヤルを除く)0.03%
フォーカード0.17%
フルハウス2.6%
フラッシュ3.0%
ストレート4.6%
スリーカード4.8%
ツーペア23.5%
ワンペア43.8%
ハイカード17.4%

ワンペアは4割以上、ツーペアでも4回に1回くらいはでき、何の役もない方が珍しいくらいです。ワンペアで安心しないこと。相手も、それくらいは持っています。

比べ方の三つの約束

  1. マークに強さの差はない
  2. 選んだ5枚がまったく同じ強さなら、ポットを分け合う(スプリット、チョップ)
  3. 場の5枚がいちばん強ければ、全員がそれを使える

たとえば場が10♣ J♦ Q♠ K♥ A♣なら、手札が2♥3♣でも7♦7♠でも、場のストレートを使って引き分けです。これを「ボードをプレイする」と言います。

テキサスホールデムの基本ルール

1回の勝負では、手札が配られたあと、場のカードが3枚(フロップ)、1枚(ターン)、1枚(リバー)と開きます。賭けの回は、配った直後のプリフロップと合わせて4回。最後まで2人以上残れば、手札を見せ合うショーダウンです。

ボタンとブラインド

卓には2人から10人ほどが座ります。順番の目印がボタンで、1回の勝負ごとに左隣へ移ります。ボタンの左隣がスモールブラインド、その左がビッグブラインドで、二人はカードを配る前に決まった点数(ブラインド)を出します。この記事の例では50点と100点です。点数が最初から置いてあるので、みんなが降りてばかりのゲームにはなりません。ボタンが回るので、ブラインドも全員に順番に回ってきます。カードはスモールブラインドから左隣へ1枚ずつ、2周配ります。

自分の番でできること

  • 誰も賭けていなければ:賭けずに回すチェックか、最初に賭けるベット
  • 誰かが賭けていたら:同じ額を出すコール、上乗せするレイズ、降りるフォールド
  • 手元のチップを全部賭けるオールイン

降りたら、それまでに出したチップは戻りません。ベットは最低でもビッグブラインドと同じ100点。レイズは前の人が上げた分以上を上乗せするので、100点のベットが300点にレイズされたら、次のレイズは500点以上です。上限はなく、手元のチップ全部まで賭けられます(ノーリミット)。

賭けの回は、みんなが一度は動き、残っている人の賭けた額がそろったら終わりです。一人以外が全員降りたら、その一人の勝ち。手札は見せなくてかまいません。

6人で1回やってみよう

全員の持ち点は10,000点です。

プリフロップは、ビッグブラインドの左隣(アンダー・ザ・ガン)から。最初の二人はフォールド。次の人がA♠K♦で300点にレイズし、ボタンの人がK♥Q♥でコール。スモールブラインドはフォールドし、出した50点はポットに残ります。ビッグブラインドは8♣8♦で、200点を足してコール。誰もレイズしていなければ、ビッグブラインドはチェックもできます。ポットは300点×3人と50点で950点。

フロップは、1枚を伏せて脇へよけてから(バーン)、3枚を開きます。場はK♠ 9♦ 4♣。ここからはボタンの左隣から動きます。スモールブラインドは降りているので、ビッグブラインドが先にチェック。A♠K♦はキングのペア(キッカーはエース)で500点をベット、K♥Q♥もキングのペア(キッカーはクイーン)でコール。8のペアでは厳しく、ビッグブラインドはフォールド。ポットは1,950点です。

ターンとリバーの前にも1枚ずつバーンします。ターンは2♥。K♥Q♥はハートが3枚に。二人ともチェックします。リバーは7♥。ハートは4枚で、フラッシュにはあと1枚足りません。A♠K♦が800点をベットし、K♥Q♥がコール。ポットは3,550点です。

6人卓の実演ハンドのショーダウン。場のカードはK♠ 9♦ 4♣ 2♥ 7♥。最初にレイズした人の手札A♠K♦は、K♠ K♦ A♠ 9♦ 7♥でキングのペア、キッカーはエース。ボタンの人の手札K♥Q♥は、K♠ K♥ Q♥ 9♦ 7♥でキングのペア、キッカーはクイーン。ほかの4人はフォールドしていて、A♠K♦の人が勝ち。
同じキングのペアでも、キッカーの差で決まる

二人以上残ったのでショーダウン。最後にベットかレイズをした人から見せるので、A♠K♦が先です。ペアは同じキングで、キッカーはエースとクイーン。A♠K♦が3,550点を手にします。K♥Q♥には降りる道もありました。エースを持った相手に、クイーンのキッカーでは勝てません。強気と無茶は違います。

リバーで誰も賭けなかったときは、ボタンの左から順に見せます。負けが分かったら見せずに捨ててもかまいませんが、勝ちだと言うなら手札は2枚とも見せます。

オールインとサイドポット

オールインとサイドポット。1,000点でオールインした人と、3,000点ずつ賭けた2人。3人が1,000点ずつ出した3,000点がメインポットで、3人で争う。3,000点賭けた2人の残りの2,000点ずつ、合わせて4,000点がサイドポットで、その2人だけで争う。
動画の解説ボードより

オールインした人がもらえるのは、自分が賭けた額と同じ分までです。一人が1,000点でオールインし、二人が3,000点ずつ賭けたら、1,000点ずつ3人分の3,000点がメインポットで、オールインした人が取れるのはここまで。残りの2,000点ずつ、計4,000点はサイドポットで、二人だけで取り合います。いちばん強い役でも全部は取れないことがあるので、手元のチップの多さも勝負のうちです。

まとめ

  • カードで役を作り、点数を賭けて相手と読み合うゲーム。1回は運でも、何度も遊べば腕の差が出る
  • エースがいちばん強く、2がいちばん弱い。マークに強さの差はない
  • 手札2枚と場の5枚、7枚からいちばん強い5枚で役を作る。同じ役ならキッカーで決まることが多い
  • 賭けの回は、プリフロップ・フロップ・ターン・リバーの4回
  • 最後まで残ればショーダウン。全員が降りれば、残った一人の勝ち

確認問題

問題1 場は9♥ 8♥ 7♣ 2♥ K♠。手札が10♦6♣の人と、A♥4♥の人。勝つのはどちら?

答え

A♥4♥です。10♦6♣は6から10までのストレート。A♥4♥は場のハート3枚と合わせてエースハイのフラッシュになり、フラッシュはストレートより強い役です。

問題2 場はQ♠ Q♦ 5♣ 5♥ K♣。手札がA♦2♠の人と、3♣3♦の人。勝つのはどちら?

答え

A♦2♠です。役は5枚で作るので、使えるペアは強い方から2組まで。二人ともクイーンと5のツーペアで、3のペアは使われません。残りの1枚はエースと場のキングで、エースが上です。

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