入門動画レッスン はじめてのポーカー
はじめてのポーカー|用語・役の強さから1ハンドの流れまで
ポーカーをゼロから。カードの書き方(AKs・AKo)、10の役の強さとキッカー、4回の賭けの流れを、6人卓で1ハンドを最後まで進める実演とサイドポットの例で、やさしく解説します。
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動画のもくじ(22)
- 0:00はじめに
- 0:32第1章 ポーカーとは何か
- 1:16ポーカーの歴史
- 3:36相手の手札は見えない ── 読み合いのゲーム
- 4:34ポーカーの三つの種類
- 5:28第2章 基礎用語
- 5:53ランク(数字)とスーツ(マーク)
- 7:16カードと手札の書き方(As・AKs・AKo)
- 8:41「ハンド」の三つの意味
- 9:28ポット・スタック・ボタン・ブラインド
- 10:14第3章 役の強さ
- 10:4710の役を弱い順に(ハイカード〜ロイヤルフラッシュ)
- 14:367枚で見たときの役の確率
- 15:03役の比べ方(キッカー・引き分け・ボードをプレイ)
- 15:48腕試し! どっちが勝つ?(3問)
- 17:25第4章 テキサス・ホールデムの基本ルール
- 17:51ボタンとブラインド
- 19:14チェック・ベット・コール・レイズ・フォールド・オールイン
- 20:246人で1回やってみよう(実演)
- 23:16ショーダウン(手札を見せ合う)
- 24:34オールインとサイドポット
- 25:14まとめ
ポーカーを知らない人が、テキサスホールデムを1ハンド通して遊べるようになるまでを1本にまとめました。ゲームの特徴、卓で使う言葉、10の役の強さ、1回の勝負の流れを順に説明します。動画では、Poker Tokyo の3人(神崎怜司・九条玲子・朝倉和也)が、6人の卓で実際に1ハンドを進めながら解説しています。
ポーカーとは何か
ポーカーは、トランプで「役」を作って強さを比べ、勝負の前にチップ(点数)を賭けるゲームです。ただし、強い役なら勝ち、とは限りません。役が弱くても、相手が全員降りれば勝てます。逆に強い役ができても、賭け方がまずければ、もらえる点数は少なくなります。カードの強さと賭け方、その二つで勝負が決まります。
なお、日本ではお金を賭けることは法律で禁止されています。この記事で賭けるのは、すべてゲームの点数です。
ドローからホールデムへ
ポーカーの起源ははっきりせず、ペルシャ(今のイランのあたり)のカード遊びが元という説も、フランスやドイツの遊びが元という説もあります。確かなのは、150年以上前のアメリカ南部で遊ばれていたこと。大きな川を行き来する蒸気船の中で広まったと言われます。
1850年ごろには、いらないカードを交換するドローポーカーが遊ばれていました。日本の家で遊ぶポーカーも、たいていこれです。1860年代には、何枚かを表向きに配るスタッドポーカーが生まれました。その後、テキサスで生まれたと言われるのがテキサスホールデムです。1970年にラスベガスで始まった世界大会でも、いちばん大事な優勝決定戦はホールデムで行われています。
相手の手札は見えない

将棋やチェスは、盤の上がすべて見えています。ポーカーは麻雀と同じく見えないものがあるゲームで、相手の手札は最後まで見えないかもしれません。だから、いくら賭けたか、どれくらい迷ったかから手札を想像する。そこに読み合いが生まれます。
最後の1枚でひっくり返ることもあり、1回の勝ち負けは運で決まることも多いものです。それでも何百回も遊べば、うまい人がだんだん勝ちます。1回勝ったから正しかったとは限らず、負けても考え方が正しければ、それでよいのです。
ポーカーの三つの種類

ホールデムは、テーブルの真ん中のカードをみんなで使う種類です。自分だけの手札は2枚で、残りの5枚は表向きに並び、全員が使えます。差がつくのは自分の2枚だけなので、読み合いが熱くなります。
基礎用語
ランクとスーツ
使うのは、ジョーカーを抜いたトランプ52枚(マーク4種類×数字13種類)です。
数字はランクと呼びます。いちばん強いのがエース(A)、次にキング(K)、クイーン(Q)、ジャック(J)、10……と下がり、いちばん弱いのが2。10はTと書くことが多く、エースは5・4・3・2と並べるときだけ1としても使えます。
マークはスーツと呼び、スペード・ハート・ダイヤ・クラブの4つ(s・h・d・cとも書く)。ホールデムではマークに強さの差はありません。
カードと手札の書き方
1枚のカードはランクとスーツを並べ、「As」ならスペードのエース、「Td」ならダイヤの10です。この記事ではA♠、10♦のように記号で書きます。

手札の2枚が同じマークならスーテッドで後ろにs、違えばオフスートでoを付けます。AKsはエースとキングが同じマーク、AKoはマークがばらばら。同じマークの2枚はフラッシュを作りやすいので、分けて書きます。最初からペアの2枚は「88」のように書いてポケットペアと呼び、sもoも付けません。「Ax」のxは「どの数字でもいい」という意味で、Axsならエースと同じマークの何か1枚です。
「ハンド」と卓の言葉
「ハンド」は、①1回の勝負、②役、③配られた自分の2枚、の三つの意味で使われます。この記事では、自分の2枚を「手札」、役を「役」と呼びます。伏せて配られる自分の2枚はホールカードとも言います。
- ボード:テーブルの真ん中に表向きで並ぶ5枚(場札、コミュニティカード)
- ポット:みんなが賭けたチップの山。勝てば全部もらえる
- スタック:手元に残っているチップ
役の強さ
7枚から、いちばん強い5枚を選ぶ
役は10種類で、どれも5枚で作ります。ホールデムでは手札2枚と場の5枚、計7枚から、いちばん強くなる5枚を選びます。手札は2枚とも、1枚だけ使っても、1枚も使わなくてもかまいません。

弱い順に10の役
- ハイカード:役なし。いちばん高いカードから順に、5枚目まで比べる
- ワンペア:同じ数字が2枚。ペアが同じなら、残り3枚を高い順に比べる
- ツーペア:ペアが2組。高い方のペア、低い方のペア、残りの1枚の順に比べる
- スリーカード:同じ数字が3枚
- ストレート:数字が5つ続く(マークはばらばらでよい)。いちばん上の数字で比べる
- フラッシュ:同じマークが5枚。高いカードから順に比べる
- フルハウス:スリーカード+ワンペア。まず3枚の方を比べるので、キング3枚と2が2枚は、クイーン3枚とエース2枚より強い
- フォーカード:同じ数字が4枚
- ストレートフラッシュ:同じマークで、数字が5つ続く
- ロイヤルフラッシュ:同じマークの10・J・Q・K・A(エースが上のストレートフラッシュ)。5枚を配るだけなら65万回に1回、7枚から選べるホールデムでも3万回に1回くらい
役が同じとき、勝ち負けを分ける残りのカードをキッカーと呼びます。ホールデムでは、キッカーで決まる勝負がとても多くあります。

間違えやすいところ
- 手札のペアに場の1枚でできたスリーカードはセット、場のペアに手札の1枚ならトリップス。セットは相手から見えにくい
- エースはストレートの上にも下にも使える。10〜Aがいちばん強く、A〜5は5が上なのでいちばん弱い。Q・K・A・2・3のような回り込みはできない
- フラッシュは同じ「色」ではなく同じ「マーク」。ハートとダイヤを混ぜてもフラッシュではない
- フラッシュはストレートより強い。役の順番は、5枚を配ったときのできにくさの順番
7枚で見たときの確率
手札2枚と場の5枚を最後まで見たとき、いちばん強い役がそれになる確率です。
| 役 | 確率 |
|---|---|
| ロイヤルフラッシュ | 0.0032% |
| ストレートフラッシュ(ロイヤルを除く) | 0.03% |
| フォーカード | 0.17% |
| フルハウス | 2.6% |
| フラッシュ | 3.0% |
| ストレート | 4.6% |
| スリーカード | 4.8% |
| ツーペア | 23.5% |
| ワンペア | 43.8% |
| ハイカード | 17.4% |
ワンペアは4割以上、ツーペアでも4回に1回くらいはでき、何の役もない方が珍しいくらいです。ワンペアで安心しないこと。相手も、それくらいは持っています。
比べ方の三つの約束
- マークに強さの差はない
- 選んだ5枚がまったく同じ強さなら、ポットを分け合う(スプリット、チョップ)
- 場の5枚がいちばん強ければ、全員がそれを使える
たとえば場が10♣ J♦ Q♠ K♥ A♣なら、手札が2♥3♣でも7♦7♠でも、場のストレートを使って引き分けです。これを「ボードをプレイする」と言います。
テキサスホールデムの基本ルール
1回の勝負では、手札が配られたあと、場のカードが3枚(フロップ)、1枚(ターン)、1枚(リバー)と開きます。賭けの回は、配った直後のプリフロップと合わせて4回。最後まで2人以上残れば、手札を見せ合うショーダウンです。
ボタンとブラインド
卓には2人から10人ほどが座ります。順番の目印がボタンで、1回の勝負ごとに左隣へ移ります。ボタンの左隣がスモールブラインド、その左がビッグブラインドで、二人はカードを配る前に決まった点数(ブラインド)を出します。この記事の例では50点と100点です。点数が最初から置いてあるので、みんなが降りてばかりのゲームにはなりません。ボタンが回るので、ブラインドも全員に順番に回ってきます。カードはスモールブラインドから左隣へ1枚ずつ、2周配ります。
自分の番でできること
- 誰も賭けていなければ:賭けずに回すチェックか、最初に賭けるベット
- 誰かが賭けていたら:同じ額を出すコール、上乗せするレイズ、降りるフォールド
- 手元のチップを全部賭けるオールイン
降りたら、それまでに出したチップは戻りません。ベットは最低でもビッグブラインドと同じ100点。レイズは前の人が上げた分以上を上乗せするので、100点のベットが300点にレイズされたら、次のレイズは500点以上です。上限はなく、手元のチップ全部まで賭けられます(ノーリミット)。
賭けの回は、みんなが一度は動き、残っている人の賭けた額がそろったら終わりです。一人以外が全員降りたら、その一人の勝ち。手札は見せなくてかまいません。
6人で1回やってみよう
全員の持ち点は10,000点です。
プリフロップは、ビッグブラインドの左隣(アンダー・ザ・ガン)から。最初の二人はフォールド。次の人がA♠K♦で300点にレイズし、ボタンの人がK♥Q♥でコール。スモールブラインドはフォールドし、出した50点はポットに残ります。ビッグブラインドは8♣8♦で、200点を足してコール。誰もレイズしていなければ、ビッグブラインドはチェックもできます。ポットは300点×3人と50点で950点。
フロップは、1枚を伏せて脇へよけてから(バーン)、3枚を開きます。場はK♠ 9♦ 4♣。ここからはボタンの左隣から動きます。スモールブラインドは降りているので、ビッグブラインドが先にチェック。A♠K♦はキングのペア(キッカーはエース)で500点をベット、K♥Q♥もキングのペア(キッカーはクイーン)でコール。8のペアでは厳しく、ビッグブラインドはフォールド。ポットは1,950点です。
ターンとリバーの前にも1枚ずつバーンします。ターンは2♥。K♥Q♥はハートが3枚に。二人ともチェックします。リバーは7♥。ハートは4枚で、フラッシュにはあと1枚足りません。A♠K♦が800点をベットし、K♥Q♥がコール。ポットは3,550点です。

二人以上残ったのでショーダウン。最後にベットかレイズをした人から見せるので、A♠K♦が先です。ペアは同じキングで、キッカーはエースとクイーン。A♠K♦が3,550点を手にします。K♥Q♥には降りる道もありました。エースを持った相手に、クイーンのキッカーでは勝てません。強気と無茶は違います。
リバーで誰も賭けなかったときは、ボタンの左から順に見せます。負けが分かったら見せずに捨ててもかまいませんが、勝ちだと言うなら手札は2枚とも見せます。
オールインとサイドポット

オールインした人がもらえるのは、自分が賭けた額と同じ分までです。一人が1,000点でオールインし、二人が3,000点ずつ賭けたら、1,000点ずつ3人分の3,000点がメインポットで、オールインした人が取れるのはここまで。残りの2,000点ずつ、計4,000点はサイドポットで、二人だけで取り合います。いちばん強い役でも全部は取れないことがあるので、手元のチップの多さも勝負のうちです。
まとめ
- カードで役を作り、点数を賭けて相手と読み合うゲーム。1回は運でも、何度も遊べば腕の差が出る
- エースがいちばん強く、2がいちばん弱い。マークに強さの差はない
- 手札2枚と場の5枚、7枚からいちばん強い5枚で役を作る。同じ役ならキッカーで決まることが多い
- 賭けの回は、プリフロップ・フロップ・ターン・リバーの4回
- 最後まで残ればショーダウン。全員が降りれば、残った一人の勝ち
確認問題
問題1 場は9♥ 8♥ 7♣ 2♥ K♠。手札が10♦6♣の人と、A♥4♥の人。勝つのはどちら?
答え
A♥4♥です。10♦6♣は6から10までのストレート。A♥4♥は場のハート3枚と合わせてエースハイのフラッシュになり、フラッシュはストレートより強い役です。
問題2 場はQ♠ Q♦ 5♣ 5♥ K♣。手札がA♦2♠の人と、3♣3♦の人。勝つのはどちら?
答え
A♦2♠です。役は5枚で作るので、使えるペアは強い方から2組まで。二人ともクイーンと5のツーペアで、3のペアは使われません。残りの1枚はエースと場のキングで、エースが上です。


