バリューレンジとブラフレンジとは?ブラフを混ぜる割合の目安
バリューレンジは賭ける手のうち勝っていて払ってもらいたい手、ブラフレンジは負けていて降りてほしい手のまとまりです。ポットと同じ額を賭けるなら、ブラフは3本に1本が目安。割合が賭ける額で決まる理由を例で解説します。
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バリューレンジとブラフレンジとは、自分が賭けるときの手を、勝っていて相手に払ってもらいたい手(バリュー)と、負けていて相手に降りてもらいたい手(ブラフ)の二つのまとまりに分けたものです。 一回ごとの手ではなく、同じように賭けるすべての手を一つの集まり(レンジ)として見るのがポイントです。二つをどんな割合で混ぜるかで、相手があなたの賭けにどう応じても得をしにくい形を作れます。
バリューレンジとブラフレンジの意味
自分のレンジを、三つに分ける
リバー(5枚目の場札)まで来たら、自分が持っていそうな手は三つに分けられます。
- バリュー:勝っている見込みが高く、賭けて払ってもらいたい手。バリューベットで点数を増やす手です。
- 中くらいの手:最後の見せ合いまでは進みたいが、自分から賭けると困る手。賭ければ、負けている手は降り、勝っている手だけがコールしてくるからです。
- ブラフ:このままでは勝てず、相手が降りてくれないとポットを取れない手。
リバーで実際に賭けに回すのは、バリューとブラフの二つです。中くらいの手はチェックして、安く勝負を見に行くのがふつうです。

ブラフを混ぜる割合は、賭ける額で決まる
ブラフが一本も入っていなければ、相手はあなたが賭けるたびに降りればよく、バリューの手は払ってもらえません。反対にブラフだらけなら、相手は毎回コールすれば得をします。目安になるのは、相手がコールするために必要な勝率です。賭ける手のうち、その勝率と同じ割合をブラフにします。
ブラフの割合 = 賭ける額 ÷(ポット + 賭ける額 × 2)
| リバーで賭ける額 | ブラフの割合 | バリュー:ブラフ |
|---|---|---|
| ポットの半分 | 25%(4本に1本) | 3:1 |
| ポットの3分の2 | 約28.6%(約3割) | 5:2 |
| ポットと同じ | 約33.3%(3本に1本) | 2:1 |
大きく賭けるほど、相手はコールに高い勝率が必要になるので、そのぶんブラフを多く混ぜられます。式の形は、ポットオッズで出てくる必要勝率とまったく同じです。

例:リバーで、ポットと同じ1,000点を賭ける
ポットは1,000点。あなたはリバーで1,000点を賭けます。相手は1,000点を払って、3,000点になったポットを争うので、コールに必要な勝率は約33%です。あなたがこの賭け方をする手が、バリュー6通り、ブラフ3通りだとしましょう。
相手がコールすると、9回のうち6回はバリューに当たって1,000点を失い、3回はブラフをつかまえて2,000点(もとのポット1,000点と、あなたの1,000点)を得ます。3回 × 2,000点 = 6,000点の得と、6回 × 1,000点 = 6,000点の損で、差し引きはゼロ。相手にとっては、コールしても降りても結果は同じです。
ブラフの数を変えると、相手の正しい対応も変わります。
| 賭ける手の中身 | 相手がコールしたときの平均 | 相手の正しい対応 |
|---|---|---|
| バリュー6・ブラフ0 | 1回あたり1,000点の損 | いつも降りる |
| バリュー6・ブラフ3 | 損も得もない | どちらでも同じ |
| バリュー6・ブラフ6 | 1回あたり500点の得 | いつもコールする |
ちょうどよい割合のときだけ、相手はあなたの賭けにどう応じても得ができません。スクランスキーが『The Theory of Poker』で示した混ぜ方の考え方です。
相手に合わせて、割合を動かす
- コールばかりする相手には、ブラフを減らし、バリューの手でしっかり賭けます。どうせ払ってくれる相手に、ブラフは通りにくいからです。
- すぐ降りる相手には、ブラフを少し増やせます。
- フロップやターンでは、この割合どおりにはなりません。 まだカードが来るので、ブラフ側の手にも逆転の見込みがあり、計算が変わります。この式は、リバーでバリューかブラフかがはっきり分かれた場面の目安です。
コールする側から見ると
立場を入れ替えてみます。いつも強気に打ってくる相手の賭けは、中身が「とても強い手」と「ブラフ」の両端に分かれがちです。中くらいの手は、途中で降りるか、チェックに回っているからです。だから、ブラフにだけは勝てる手を持っているなら、コールを考える価値があります。相手のレンジとの比べ方は自分のハンドvs相手のレンジで説明しています。
よくある質問
なぜブラフの割合は、賭ける額で変わる?
相手がコールに必要な勝率が、賭ける額で変わるからです。ポットの半分なら相手は25%、ポットと同じなら約33%勝てればコールできます。必要な勝率が高いほど相手は降りやすくなるので、こちらはその分ブラフを多く入れても釣り合います。
ブラフには、どんな手を選ぶ?
勝負まで行っても、ほとんど勝てない手を選びます。中くらいの手はチェックすれば勝てることもあるので、わざわざブラフに回す必要はありません。ブラフそのものの考え方はブラフで解説しています。
ポーカーの基本原則とは、どう関係する?
ポーカーの基本原則では、相手があなたの手札を見えていたらとるはずの行動と、違う行動をとるたびに、あなたが得をします。バリューとブラフを正しく混ぜておくと、相手はどちらか見分けられず、見えていればしない対応をしやすくなります。
まとめ
- バリューレンジは払ってもらいたい手、ブラフレンジは降りてほしい手のまとまり。中くらいの手は、ふつう賭けずにチェックする。
- ブラフの割合は、賭ける額 ÷(ポット + 賭ける額 × 2)。相手がコールに必要な勝率と同じ。
- ポットの半分で4本に1本、3分の2で約3割、ポットと同額で3本に1本。
- ちょうどよく混ぜると、相手はコールしても降りても得ができない。
- コールばかりの相手にはブラフを減らし、すぐ降りる相手には少し増やす。
関連する用語
- ブラフ:負けている手で、相手を降ろす賭け
- バリューベット:勝っている手で、払ってもらう賭け
- ポーカーの基本原則:読まれない混ぜ方が得になる理由
- 自分のハンドvs相手のレンジ:コールする側の勝率の考え方
- 中級編② 相手のレンジと戦う:動画でまとめて学ぶ

