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バリューレンジとブラフレンジとは?ブラフを混ぜる割合の目安

バリューレンジは賭ける手のうち勝っていて払ってもらいたい手、ブラフレンジは負けていて降りてほしい手のまとまりです。ポットと同じ額を賭けるなら、ブラフは3本に1本が目安。割合が賭ける額で決まる理由を例で解説します。

▶ 動画で学ぶ 中級編②・6:59相手のレンジと戦う動画と、同じ内容の記事はこちら

バリューレンジとブラフレンジとは、自分が賭けるときの手を、勝っていて相手に払ってもらいたい手(バリュー)と、負けていて相手に降りてもらいたい手(ブラフ)の二つのまとまりに分けたものです。 一回ごとの手ではなく、同じように賭けるすべての手を一つの集まり(レンジ)として見るのがポイントです。二つをどんな割合で混ぜるかで、相手があなたの賭けにどう応じても得をしにくい形を作れます。

バリューレンジとブラフレンジの意味

自分のレンジを、三つに分ける

リバー(5枚目の場札)まで来たら、自分が持っていそうな手は三つに分けられます。

  • バリュー:勝っている見込みが高く、賭けて払ってもらいたい手。バリューベットで点数を増やす手です。
  • 中くらいの手:最後の見せ合いまでは進みたいが、自分から賭けると困る手。賭ければ、負けている手は降り、勝っている手だけがコールしてくるからです。
  • ブラフ:このままでは勝てず、相手が降りてくれないとポットを取れない手。

リバーで実際に賭けに回すのは、バリューとブラフの二つです。中くらいの手はチェックして、安く勝負を見に行くのがふつうです。

三つの枠に分けた図「自分のレンジを、三つに分ける」。左のバリューは、勝っていて払ってもらいたい手。真ん中の中くらいは、勝負までは行きたいが、賭けるとつらい手。右のブラフは、負けていて、相手に降りてほしい手。
動画の解説ボードより

ブラフを混ぜる割合は、賭ける額で決まる

ブラフが一本も入っていなければ、相手はあなたが賭けるたびに降りればよく、バリューの手は払ってもらえません。反対にブラフだらけなら、相手は毎回コールすれば得をします。目安になるのは、相手がコールするために必要な勝率です。賭ける手のうち、その勝率と同じ割合をブラフにします。

ブラフの割合 = 賭ける額 ÷(ポット + 賭ける額 × 2)

リバーで賭ける額ブラフの割合バリュー:ブラフ
ポットの半分25%(4本に1本)3:1
ポットの3分の2約28.6%(約3割)5:2
ポットと同じ約33.3%(3本に1本)2:1

大きく賭けるほど、相手はコールに高い勝率が必要になるので、そのぶんブラフを多く混ぜられます。式の形は、ポットオッズで出てくる必要勝率とまったく同じです。

棒グラフ「リバーで賭ける手の、ブラフの割合」。ポットの半分は4本に1本、3分の2は約3割、ポットと同額は3本に1本。ポットと同額の行が強調されている。下に式、賭ける額 ÷(ポット + 賭ける額 × 2)。
動画の解説ボードより

例:リバーで、ポットと同じ1,000点を賭ける

ポットは1,000点。あなたはリバーで1,000点を賭けます。相手は1,000点を払って、3,000点になったポットを争うので、コールに必要な勝率は約33%です。あなたがこの賭け方をする手が、バリュー6通り、ブラフ3通りだとしましょう。

相手がコールすると、9回のうち6回はバリューに当たって1,000点を失い、3回はブラフをつかまえて2,000点(もとのポット1,000点と、あなたの1,000点)を得ます。3回 × 2,000点 = 6,000点の得と、6回 × 1,000点 = 6,000点の損で、差し引きはゼロ。相手にとっては、コールしても降りても結果は同じです。

ブラフの数を変えると、相手の正しい対応も変わります。

賭ける手の中身相手がコールしたときの平均相手の正しい対応
バリュー6・ブラフ01回あたり1,000点の損いつも降りる
バリュー6・ブラフ3損も得もないどちらでも同じ
バリュー6・ブラフ61回あたり500点の得いつもコールする

ちょうどよい割合のときだけ、相手はあなたの賭けにどう応じても得ができません。スクランスキーが『The Theory of Poker』で示した混ぜ方の考え方です。

相手に合わせて、割合を動かす

  • コールばかりする相手には、ブラフを減らし、バリューの手でしっかり賭けます。どうせ払ってくれる相手に、ブラフは通りにくいからです。
  • すぐ降りる相手には、ブラフを少し増やせます。
  • フロップやターンでは、この割合どおりにはなりません。 まだカードが来るので、ブラフ側の手にも逆転の見込みがあり、計算が変わります。この式は、リバーでバリューかブラフかがはっきり分かれた場面の目安です。

コールする側から見ると

立場を入れ替えてみます。いつも強気に打ってくる相手の賭けは、中身が「とても強い手」と「ブラフ」の両端に分かれがちです。中くらいの手は、途中で降りるか、チェックに回っているからです。だから、ブラフにだけは勝てる手を持っているなら、コールを考える価値があります。相手のレンジとの比べ方は自分のハンドvs相手のレンジで説明しています。

よくある質問

なぜブラフの割合は、賭ける額で変わる?

相手がコールに必要な勝率が、賭ける額で変わるからです。ポットの半分なら相手は25%、ポットと同じなら約33%勝てればコールできます。必要な勝率が高いほど相手は降りやすくなるので、こちらはその分ブラフを多く入れても釣り合います。

ブラフには、どんな手を選ぶ?

勝負まで行っても、ほとんど勝てない手を選びます。中くらいの手はチェックすれば勝てることもあるので、わざわざブラフに回す必要はありません。ブラフそのものの考え方はブラフで解説しています。

ポーカーの基本原則とは、どう関係する?

ポーカーの基本原則では、相手があなたの手札を見えていたらとるはずの行動と、違う行動をとるたびに、あなたが得をします。バリューとブラフを正しく混ぜておくと、相手はどちらか見分けられず、見えていればしない対応をしやすくなります。

まとめ

  • バリューレンジは払ってもらいたい手、ブラフレンジは降りてほしい手のまとまり。中くらいの手は、ふつう賭けずにチェックする。
  • ブラフの割合は、賭ける額 ÷(ポット + 賭ける額 × 2)。相手がコールに必要な勝率と同じ。
  • ポットの半分で4本に1本、3分の2で約3割、ポットと同額で3本に1本。
  • ちょうどよく混ぜると、相手はコールしても降りても得ができない。
  • コールばかりの相手にはブラフを減らし、すぐ降りる相手には少し増やす。

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