スクイーズとは?通りやすい理由と使う条件、受けたときの考え方
スクイーズとは、誰かのレイズに別の人がコールしたあと、うしろの席から大きくレイズを返すこと。250点のレイズとコールのあとなら、全員が降りたときに取れる点数は400点ではなく650点。通りやすい理由と使う条件を解説します。
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スクイーズとは、プリフロップで誰かがレイズし、別の人がそれにコールしたところへ、うしろの席から大きくレイズを返すことです。 英語の squeeze は「しぼる」という意味で、レイズした人とコールした人のあいだから、ポットをしぼり取るイメージです。コールが入った分だけ真ん中の点数が増え、しかも二人とも強い手を持っていないことが多いので、相手を選べばよく通ります。
スクイーズの意味
形だけ見れば、スクイーズはレイズに対するレイズ(リレイズ)の一つです。リレイズは「3ベット」とも呼ばれます。ビッグブラインドを1回目の賭け、最初のレイズを2回目と数えると、それに返すレイズが3回目になるからです。
ふつうのリレイズと違うのは、最初のレイズと自分のあいだに、コールした人がいることです。
- 前の席の人がレイズする。
- 別の人が、そのレイズにコールする。
- うしろの席の自分が、大きくレイズする。
この3番目がスクイーズです。狙いの中心は、強い手で大きく勝つことよりも、相手をまとめて降ろしてポットを取ることにあります。そのため、ブラフの一種として使われることが多い技です。
例:250点のレイズと250点のコールのあと
6人で遊んでいて、ブラインドは50点と100点です。最初に動くいちばん前の席の人が、250点にレイズ。2番目の席の人はフォールドし、3番目の席の人が250点でついてきました。ボタン(その回のディーラー役の席)にいるあなたの手札は A♦ 5♦。ここで1,000点までレイズを返すのがスクイーズです。

あなたのうしろには、まだブラインドの二人がいます。その二人と、レイズした人、コールした人の全員が降りれば、真ん中の点数はあなたのものです。中身は、ブラインドの150点、最初のレイズの250点、コールの250点で、合わせて650点。コールした人がいなければ400点だったので、250点多く取れることになります。

1,000点を出して650点を取りにいく計算です。誰かが降りなかったら必ず1,000点を失う、といちばん厳しく見積もっても、全員が降りる割合が約61%(1,000 ÷(650 + 1,000))あれば、平均して損はしません。小さなレイズでは、すでに250点を出している二人に安くコールされてしまうので、スクイーズは大きく返すのが基本です。この例の1,000点は、最初のレイズの4倍です。
なぜスクイーズは通りやすいのか
最初にレイズした人の立場で考えます。この人がスクイーズにコールしたとしても、うしろの席には、先にコールした人が控えていて、さらにレイズしてくるかもしれません。前後を挟まれた形なので、ぎりぎりの手では続けにくいのです。
コールした人は、もっと苦しい立場です。本当に強い手なら、最初のレイズの時点で自分からレイズを返していたはずです。コールで止めたということは、手の強さの上限がある程度見えている、ということです。この「行動から手の幅を絞る」考え方はハンドレンジで詳しく説明しています。
つまり、二人とも強い手が少ない。だから、大きなレイズにはそろって降りやすくなります。
スクイーズが向く場面・向かない場面
スクイーズがうまくいきやすいのは、次の四つがそろったときです。
- 最初にレイズした人が、広く参加するタイプ。弱い手でもレイズしてくる人ほど、大きなレイズに耐えられません。
- あいだに、コールした人がいる。いなければ、ただのリレイズです。
- 自分が、タイト(参加する手を絞る人)に見られている。いつも大きく賭けている人のレイズは、強い手だと信じてもらえません。
- コールされても、少しは戦える手を使う。A♦ 5♦ のような同じマークのエースと小さいカードなら、エースのペア、フラッシュ、A・2・3・4・5のストレートが狙えます。エースを1枚持っている分、相手がエースのペアやエースとキングを持つ組み合わせも減ります。

反対に、最初にレイズしたのが慎重な人なら、スクイーズは控えます。慎重な人のレイズは強い手に偏っているので、大きなレイズにも降りてくれないからです。相手のタイプの見分け方はプレイスタイルにまとめています。
スクイーズをされたら(受ける側)
レイズやコールをしたあとに、うしろから大きくレイズを返された側の考え方です。
- 返してきた人が、どんなタイプかを見ます。めったに大きく賭けない慎重な人からなら、強い手と考えて降りるのが基本です。
- 受けて立つ手は、自分から攻める手より狭くします。人のレイズを受けるには、自分からレイズするとき以上に強い手がいる、というギャップコンセプトがそのまま当てはまります。
- コールしただけの人は、手の上限を相手に見せています。それでも続けるなら、エースのペアやキングのペアのように、はっきり強い手にします。
よくある質問
スクイーズと、ふつうのリレイズ(3ベット)の違いは?
どちらもレイズに対するレイズです。そのうち、あいだにコールした人がいるときのものを、特にスクイーズと呼びます。コールの分だけ真ん中の点数が多く、降ろしたい相手が二人いる点が違います。
スクイーズは、どんな手でしてもいい?
いいえ。全員が降りなかったときのために、コールされても少しは戦える手を選びます。同じマークのエースと小さいカードがよい例です。エースのペアのような強い手で大きく返すこともありますが、そのときの狙いは降ろすことより、払ってもらうことになります。
スクイーズとスチールの違いは?
スチールは、前の全員が降りたときに、ブラインドを取りにいくレイズです。スクイーズは、すでにレイズとコールが入ったポットを取りにいきます。取れる点数は多いぶん、出す点数も大きくなります。
まとめ
- スクイーズは、レイズとコールのあとに、うしろから大きくレイズを返す技。
- コールが入った分、全員が降りたときに取れる点数が多い(例では400点ではなく650点)。
- 最初にレイズした人もコールした人も、強い手が少ないので降りやすい。
- 使うのは、広く参加する人のレイズのあと。慎重な人のレイズには使わない。
- 手は、コールされても戦える、同じマークのエースと小さいカードなどを選ぶ。
関連する用語
- スチール:前の全員が降りたときに、ブラインドを取りにいくレイズ
- ギャップコンセプト:レイズを受けるには、攻めるより強い手がいる
- プレイスタイル:タイトとルース、相手のタイプの見分け方
- ポジション:ボタンがスクイーズしやすい理由
- 中級編② 相手のレンジと戦う:動画でまとめて学ぶ

