アクションプランとは?動く前に次の一手まで決める考え方
アクションプランは、自分が動く前に、相手の次の一手への返し方まで決めておく考え方です。先に動くときの5つのプランと、リバーの8のペアを相手のタイプで打ち分ける例を解説します。迷いもテルも減らせます。
▶ 動画で学ぶ 中級編④・5:54ポットの大きさを操る動画と、同じ内容の記事はこちら
アクションプランとは、自分が動く前に、相手が次にどう動いたら自分はどうするかまで、決めておくことです。 チェックしてから「賭けられた、さあどうしよう」と考え始めるのではなく、答えを用意してから動きます。先に動く席でとくに役に立ち、迷う時間が減るので、しぐさや間から手の強さを読まれることも少なくなります。

なぜアクションプランが大事なのか
先に動く人は、自分が動いたあとで、もう一度相手の動きを受けて判断しなければなりません。後から動く人より、考えることが一つ多いのです。これがポジションの差です。
答えを決めないまま動くと、賭けられてから長く考え込むことになります。その間の取り方や、急に落ち着かなくなる様子は、相手にとって手がかり(テル)になります。先に決めておけば、どの答えでも同じ調子で動けます。
もう一つの利点は、ちぐはぐな動きが減ることです。たとえば、何となく賭けて、レイズされてから慌てて降りる。最初から「レイズされたら降りる」と決めて賭けたのなら筋が通っていますが、何も考えずに賭けたのなら、その点数はただ捨てただけかもしれません。
先に動くときの5つのプラン
先に動くときの選び方は、次の5つに整理できます。
| プラン | 向いている手 | ねらい |
|---|---|---|
| チェックして降りる | 弱い手 | ベットが来たら手放し、損を増やさない |
| チェックしてコール | 中くらいの手 | 相手のブラフを捕まえる |
| チェックレイズ | とても強い手 | 先に相手に打たせ、そこから上乗せする |
| ベットして降りる | 強いけれど、レイズが来たら負けていそうな手 | 弱い手から払ってもらい、レイズには引く |
| ベットしてコール | レイズされても引かない、とても強い手 | 大きなポットで勝負する |
チェックレイズは、まずチェックし、相手のベットにレイズで応える動き方です。よく自分から打ってくるタイプが相手なら、こちらから賭けるより大きなポットになりやすく、スロープレイと同じ発想の一手といえます。

例:リバーの8のペア、相手で答えを変える
リバーの場は K♦ Q♥ 8♦ 3♥ 6♣ で、ポットには1,500点。こちらの手札 8♥ 7♥ は8のペアです。場にキングとクイーンが見えているので、勝っているとは言い切れません。しかも、こちらが先に動く番です。
8のペアで自分から賭けても、コールしてくるのはキングやクイーンのペアのような上の手が中心になります。そこでどちらの相手にもチェックを選びますが、賭けられたあとの答えは、相手によって変わります。
- 慎重なタイプの相手:チェックし、ベットが来たら降ります。慎重な人が最後のカードのあとで打ってくるなら、中身はたいてい強い手です。
- ブラフも多いタイプの相手:チェックし、ベットが来たらコールします。この人のベットには、何もない手がかなり混ざっているからです。
コールするかどうかの目安にはポットオッズが使えます。かりに相手がポットの半分の750点を賭けてきたら、750点を払って3,000点を争うことになり、必要な勝率は750 ÷ 3,000で25%です。相手の賭けの4回に1回以上がブラフだと思えるならコール、そう思えないなら降りる。この線引きも、チェックする前に済ませておきます。

アクションプランの立て方
- 自分の手を「弱い・中くらい・強い・とても強い」のどれかに分ける。
- 相手がどんな人かを思い出す。慎重か、ブラフが多いか(プレイスタイル)。
- 相手の次の動き(賭ける、レイズする、チェックで返す)ごとに、自分の答えを一つずつ決める。
- 決め終わってから、動く。
よくある間違い
- チェックしてから考える:考え込む時間そのものが、相手への手がかりになります。
- 賭けたあとを考えていない:「ベットして降りる」のか「ベットしてコール」なのかを決めずに賭けると、レイズされたときに迷います。
- いつも同じプランにする:例のとおり、同じ8のペアでも、相手によって答えは逆になります。
よくある質問
後から動く席でも、アクションプランは要る?
要ります。ただ、後から動くときは相手の動きを見てから選べるので、先に動くときほど枝分かれは多くありません。効き目がいちばん大きいのは、先に動く番が回ってくる席です。
決めたプランを途中で変えてもいい?
新しい情報が出たら、変えてかまいません。場のカードで形勢が大きく変わったり、相手が予想外のオールインをしてきたりすれば、計画どおりにはいきません。そのときも、その場で慌てるのではなく、次の答えを決め直してから動きます。中くらいの手でのプランの立て方は、ポットコントロールも参考になります。
チェックレイズはずるい?
ずるくはありません。チェックしたあとでレイズするのは、テキサスホールデムのルールで認められた、ふつうの動き方です。相手からすると嫌な動きなので、「チェックしたら弱い」とは限らないと相手に思わせる効果もあります。
まとめ
- アクションプランは、相手の次の一手への返し方まで、動く前に決めておくこと。
- 先に動く席でとくに大事。迷う時間が減り、テルも出にくくなる。
- 先に動くときのプランは5つ。手の強さで選ぶ。
- 同じ手でも、相手のタイプでプランは変わる。決めるのは、チェックする前。
- 計画どおりにいかないときは、慌てずに答えを決め直してから動く。
関連する用語
- 中級編④ ポットの大きさを操る:アクションプランの例を動画で
- ポットコントロール:中くらいの手で、ポットを大きくしない打ち方
- スロープレイ:とても強い手で、わざと弱く見せる打ち方
- ポジション:先に動くか、後から動くかの差
- テル:しぐさや間に出る、手の強さの手がかり

