ポットコントロールとは?中くらいの手でポットを大きくしない打ち方
ポットコントロールは、中くらいの手のときにチェックやコールを選び、ポットを大きくしすぎないようにする考え方です。9のペアの例では、5,950点になるポットを2,350点に抑えます。向く場面と注意点も解説。
▶ 動画で学ぶ 中級編④・5:54ポットの大きさを操る動画と、同じ内容の記事はこちら
ポットコントロールとは、中くらいの強さの手のときに、チェックやコールを選んで、ポットをふくらませすぎないようにすることです。 強い手では大きなポットを取りにいき、勝っているかどうか分からない手では、小さなポットのまま勝負を終える。手の強さとポットの大きさをそろえることで、負けたときの損を小さく抑えます。

なぜポットコントロールをするのか
中くらいの手で賭け続けると、困ったことが起きます。自分より弱い手はどこかで降りてしまい、最後までついてくるのは自分より強い手ばかり、という形になりやすいのです。勝つときは小さく、負けるときは大きく、では割に合いません。
そこで、中くらいの手のときは自分からポットを大きくせず、チェックやコールで進めます。相手のブラフは安く捕まえ、相手が本当に強いときは少ない損で済ませる。これがポットコントロールの考え方です。
例:9のペアで迎えたターン
ボタンの席で、手札は9♠ 9♥。フロップ J♠ 6♥ 4♣ でこちらが賭け、ビッグブラインドからコールが返ってきました。ターンに落ちたのはK♣。この時点で、ポットには1,150点あります。

9のペアは、場に出ているジャックとキングより下のペアです。ここでもう一度賭けても、ついてくるのはジャックのペアやキングのペアなど、9より上の手が中心です。
二つの進め方を比べる
| 進め方 | ターンとリバーで自分が入れる点数 | 最後のポット |
|---|---|---|
| ターンで800点、リバーで1,600点を賭け、どちらもコールされる | 2,400点 | 5,950点 |
| ターンはチェック、リバーで相手の600点にコール | 600点 | 2,350点 |
賭け続けた場合、ポットはターンのあとで2,750点、リバーのあとで5,950点になります。もし負けていたら、ターンとリバーだけで2,400点を失います。
ターンをチェックで回せば、こちらが入れるのはリバーの600点だけです。ポットは2,350点で収まり、負けていたときの損は、賭け続けた場合より1,800点少なくて済みます。

リバーの600点にコールする理由
リバーで相手が600点を賭けると、ポットは1,750点です。600点を払って2,350点を争うので、必要勝率は600 ÷ 2,350で約25.5%。9のペアが勝てるのは相手のブラフのときだけだとしても、相手の賭けの4回に1回ほどがブラフなら、ほぼ元が取れる計算です。ターンでチェックしておいたことで、相手にブラフを打つ機会も与えています。
ポットコントロールが向く場面・向かない場面
向いているのは、次のような場面です。
- 勝っているか負けているか分からない、中くらいの手のとき(例の9のペアなど)。
- 自分のペアより上のカードが、ターンやリバーで場に出たとき(例のK♣)。
- 相手より後に動ける席にいるとき。ボタンなら、相手のチェックに自分もチェックで応えて、そのラウンドを終わらせられます(ポジション)。
向いていないのは、とても強い手のときです。ポットを小さくしていては、取れるはずの点数を逃します。勝っているときはバリューベットで、しっかり払ってもらいましょう。
よくある間違い
- 強い手まで小さく打つ:ポットコントロールは中くらいの手のための考え方です。強い手では、ためらわず大きくします。
- チェックばかりになる:受け身になりすぎると、相手はどんな手でも賭けてくるようになり、こちらが降りる場面が増えます。
- 相手のオールインを考えていない:手持ちの点数まで上限なく賭けられるノーリミットでは、相手に全部の点数を賭けられた時点で、ポットの大きさはこちらの手を離れます。そうなったときの答えも、先に考えておきます。
よくある質問
ポットコントロールとスロープレイは何がちがう?
どちらもチェックやコールを使いますが、ねらいが逆です。ポットコントロールは、中くらいの手でポットを小さく保つためのもの。スロープレイは、とても強い手で弱く見せ、あとでポットを大きくするためのものです。
ポットコントロールは弱気な打ち方?
弱気とはちがいます。勝負する場所を選んでいるだけです。中くらいの手で点数を減らさずにおけば、そのぶん強い手のときに大きなポットで戦えます。相手のブラフにはきちんとコールするので、ただ逃げているわけでもありません。
どんな手が「中くらいの手」?
賭けると、弱い手は降り、強い手だけが残りそうな手です。例の9のペアのように、場のいちばん上のカードより下のペアが代表的です。迷ったら、「賭けてコールされたとき、勝っていると言えるか」を考えると分けやすくなります。
まとめ
- ポットコントロールは、中くらいの手でチェックやコールを選び、ポットを大きくしすぎないこと。
- 9のペアの例では、賭け続ければ5,950点、ターンをチェックすれば2,350点。負けていたときの損が1,800点ちがう。
- リバーの600点へのコールに必要な勝率は約25.5%。安くブラフを捕まえられる。
- 強い手まで小さく打たない。強い手では大きく取る。
- 相手のオールインなど、思いどおりにいかない場面の答えも先に用意しておく。
関連する用語
- 中級編④ ポットの大きさを操る:ポットコントロールの例を動画で
- スロープレイ:とても強い手で、わざと弱く見せる打ち方
- アクションプラン:先に、相手の次の一手への返し方まで決めておく
- ポットオッズと必要勝率:コールに必要な勝率の計算
- バリューベット:強い手で、弱い手に払ってもらう賭け


