基礎動画レッスン 基礎編③
リングゲームとトーナメントの違い|ブラインドの上がり方とテーブルのマナー
いつでも座れてブラインドが変わらないリングゲームと、全員10,000点から始めてブラインドが上がっていくトーナメントの違い、戦い方の変え方、ストリングベットやスローロールなどテーブルのマナーを解説します。
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動画のもくじ(19)
- 0:00はじめに
- 0:40第1章 リングゲーム
- 1:18バイイン
- 2:03キャッシュゲームとレーキ
- 2:19お金は賭けない
- 2:33第2章 トーナメント
- 3:12ブラインドの上がり方
- 3:51ビッグブラインドの何倍?
- 4:08フリーズアウト・リバイ・アドオン
- 4:40二人になったら(ヘッズアップ)
- 5:031988年の世界大会
- 5:28サテライト
- 6:01第3章 戦い方の違い
- 6:25チップが少なくなったら
- 7:18第4章 テーブルのマナー(① 動き方)
- 8:39マナー② カードとチップの扱い
- 9:08マナー③ 勝負は、その人たちのもの
- 9:53マナー④ ショーダウン
- 11:22まとめ
ポーカーの遊び方は、大きく分けて「リングゲーム」と「トーナメント」の2つです。この記事では、2つの違いと戦い方の変え方、そしてはじめてテーブルに座る前に知っておきたいマナーをまとめます。動画では、Poker Tokyo の3人(神崎怜司・九条玲子・朝倉和也)が、ルールを覚えたあとの「実際に座るとき」に役立つことを話しています。
リングゲーム:いつでも座れて、いつでも立てる
リングゲームは「キャッシュゲーム」とも呼ばれます。テーブルが空いていればいつでも座れて、好きなときに立てます。

- ブラインドはずっと同じ:50点と100点のテーブルなら、何時間たっても50点と100点。呼び方もそのまま「50・100のテーブル」のように言います
- 買い足せる:チップが減ったら、勝負の合間に買い足せます。増えた分はそのまま自分のものです。座るときに持ち込むチップ(「バイイン」)は、ビッグブラインドの100倍くらいが目安です
- 1回ごとに完結する:疲れたらやめればよく、調子の悪い日は早めに帰ってもかまいません
ただし、勝ったチップの一部だけをしまって座り続けるのはいけません。テーブルの上のチップは、席を立つまでテーブルに置いておく決まりです。少し席を外すのは自由ですが、自分がブラインドを払う番を飛ばしたら、戻ったときにその分を払う決まりの店が多くあります。ブラインドだけ逃げて、いいところだけ遊ぶことはできないわけです。
「キャッシュゲーム」という名前は、海外のカジノでリングゲームのチップがお金と同じ値打ちを持つことから来ています(店はポットから「レーキ」という手数料を取ります)。ただし、日本では、お金を賭けることは法律で禁止されています。Poker Tokyo で賭けるのは点数だけで、比べるのは判断の腕です。
トーナメント:最後の1人まで
トーナメントは、勝ち残りの勝負です。
- 参加すると、全員が同じ数のチップを受け取って一斉に始める(参加費のことも「バイイン」という)
- チップがなくなったら、そこで終わり。リングゲームと違って、基本的には買い足せない
- ブラインドが、時間とともに上がっていく
- 最後までチップが残った1人が優勝。消えた順に順位が決まる(100人なら、最初に消えた人が100位)
ブラインドの上がり方
いちばんの特徴は、ブラインドが上がっていくことです。たとえば、次のような表で20分ごとに1段ずつ上がります。持ち点は全員10,000点からです。
| レベル | ブラインド | アンティ | 始まる時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 50 / 100 | — | 0分 |
| 2 | 75 / 150 | — | 20分 |
| 3 | 100 / 200 | — | 40分 |
| 4 | 150 / 300 | 25 | 1時間 |
| 5 | 200 / 400 | 50 | 1時間20分 |
| 6 | 300 / 600 | 75 | 1時間40分 |
| 7 | 400 / 800 | 100 | 2時間 |
| 8 | 600 / 1,200 | 150 | 2時間20分 |
レベル1のビッグブラインドは100点なので、10,000点はその100倍。余裕たっぷりです。ところが2時間たってレベル7になると、ビッグブラインドは800点で、同じ10,000点でも12倍ちょっとしかありません。しかもレベル4からは「アンティ」が加わります。全員が毎回少しずつ出す参加料です。

何もしなくても、ブラインドとアンティでチップは削られていきます。ビッグブラインドの何倍あるかがどんどん小さくなる、これが「トーナメントの時計」です。
なお、今の大会では、ビッグブラインドの人が全員分のアンティをまとめて払う「BBアンティ」もよく使われています。
チップを足せるかどうか
- フリーズアウト:足せない、いちばん基本の形
- リバイ:チップがなくなったら、参加費を払ってもう一度戻れる(決められた時間まで)
- アドオン:決められたときに一度だけ、チップを足せる
ファイナルテーブルとヘッズアップ
人が減ると、テーブルを1つずつまとめていきます。最後に残った1卓が「ファイナルテーブル」です。そして最後に2人だけ残ると、1対1の「ヘッズアップ」になり、動く順番が変わります。

フロップから先はいつもと同じくボタンが最後ですが、プリフロップだけはボタンの人が先に動きます。ルールの変わり目なので覚えておきましょう。
世界大会とサテライト
いちばん有名なトーナメントが、1970年に始まったラスベガスの世界大会「ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー」のメインイベントです。ゲームはノーリミット・ホールデム。1988年には167人が参加し、ジョニー・チャンが前の年に続いて2年連続で優勝しました。最後の勝負では、フロップでストレートができていたのにすぐには強く出ず、相手に賭けさせてから全部取ったと伝えられています。
大きな大会に出る権利を取り合う小さなトーナメントは「サテライト」と呼ばれます。1983年のメインイベントでは、サテライトを勝ち上がって出場した人が、そのまま優勝しました。
海外の大会では集めた参加費が上位の人に分けられますが、日本では、集めた参加費を賞金にすることも賭けにあたるとされています。Poker Tokyo の点数は無償のゲーム内スコアで、換金や賞品はありません。
戦い方の違い

リングゲームはいつも同じ条件なので、1回1回、いちばん得になる選び方をただ積み重ねればよいゲームです。
トーナメントは、時間で条件が変わります。始めのうちはリングゲームと同じくらいじっくり打てますが、ブラインドが上がってチップが心細くなると、選べる手は減っていきます。ビッグブラインドの10倍くらいしかなくなったら、「オールインか、降りるか」の2つに近くなります。
- チップが少ない人は、待っている余裕がありません。いい手が来たら、1回で全部賭けて倍にしにいくのが基本です
- チップが多い人は、少ない人にプレッシャーをかけられます。相手は、負けたらそこで終わりだからです
- 上位に入れるかどうかの境目では、みんなが慎重になります。ここで無理な勝負をして消えるのは、もったいないからです
同じ手でも、場面で正解が変わる。それがトーナメントの面白さです。どちらが向いているかは人それぞれで、一晩じっくり打つならリングゲーム、勝ち残りのドキドキを味わいたいならトーナメントです。
テーブルのマナー
ルールで決まっていることも、決まっていないこともありますが、どれも、みんなで気持ちよく遊ぶためのものです。
動き方

- 自分の番が来てから動く:番の前に降りたり賭けたりすると、まだ考えている人によけいな手がかりを与えます。店によっては、番の前にしたことがそのまま有効になることもあります
- 言葉ではっきり言う:「コール」「レイズ」と言ったら、それで決まり。取り消せません。レイズするなら「レイズ、600」のように額も一緒に言うと確実です
- チップは一度で出す:少し出して相手の顔を見てから、また足す「ストリングベット」は禁止です。先に言葉で額を言っていれば、何回かに分けて出してもかまいません
- チップをポットに投げ込まない:自分の前に置いて、ディーラーに集めてもらいます。投げ込むといくら出したのか分からなくなるので、「スプラッシュ」と呼ばれて嫌われます
カードとチップの扱い
- カードはテーブルから持ち上げず、両手で覆って、端を少しめくって見る
- 自分のカードの上にチップを1枚のせておく。うっかり集められたり、混ざったりするのを防げる
- 降りるときは、表を見せずに伏せたまま前に押し出す
- チップは、ほかの人から数が分かるように積む。大きいチップを手の陰に隠さない
勝負は、その人たちのもの
- 降りたあとに、捨てた手札のことを口にしない。まだ勝負している人の判断が変わってしまう
- 人のプレイに口を出さない。オールインした人の手を言い当てるのもいけない(勝負の話は、その勝負が終わってから)
- 人のカードや、捨てたカードをのぞかない。勝負している人同士が見せ合うのも禁止
- 自分の手札を隣の人にだけ見せない。「一人に見せたら、全員に見せる」というルールの店もある
ショーダウン

勝っていると分かっているのに、わざとゆっくりめくることを「スローロール」といいます。ルールで禁止されてはいませんが、相手をからかっているように見えるので、とても嫌われます。見せるときは2枚とも表にしてテーブルに置けば、役を言い間違えてもディーラーが読んでくれます。「カードがしゃべる」という言葉どおり、勝ち負けは何を言ったかではなく、見せたカードで決まります。勝っているかもしれないと思ったら、捨てずに見せましょう。思い込みで捨てたカードは、もう取り戻せません。
運の悪い負け方をしても、それがポーカーです。考える時間はほどほどに。大事な場面でじっくり考えるのはよいことですが、毎回長く考えるとテーブルの流れが止まります。ルールのことでもめたら、自分たちで言い争わず、店の責任者を呼んでその判断に従いましょう。
まとめ
- リングゲーム:いつでも座れて、ブラインドはずっと同じ。チップは勝負の合間に買い足せる
- トーナメント:全員同じチップで始め、ブラインドが上がる。最後の1人まで
- 10,000点はレベル1ならビッグブラインドの100倍でも、レベル7では12.5倍。ビッグブラインドの10倍くらいになったら「オールインか、降りるか」に近づく
- 順番を守り、言葉ではっきり言う。チップは一度で出す
- 勝負中の手には口を出さない。見せるときは、さっと見せる
確認問題
問1. 持ち点10,000点で、ブラインドが200点と400点に上がりました。持ち点はビッグブラインドの何倍ですか。
答え
25倍です。10,000÷400=25。レベル1(ビッグブラインド100点)の100倍から、4分の1になっています。
問2. レイズするつもりで、チップを少し前に出し、相手の様子を見てから残りを足しました。何がいけないのでしょうか。どうすればよかったですか。
答え
「ストリングベット」で、ルール違反です。先に「レイズ、〇〇」と言葉で額を言うか、チップを一度で前に出せば問題ありません。


