基礎動画レッスン 基礎編③

リングゲームとトーナメントの違い|ブラインドの上がり方とテーブルのマナー

いつでも座れてブラインドが変わらないリングゲームと、全員10,000点から始めてブラインドが上がっていくトーナメントの違い、戦い方の変え方、ストリングベットやスローロールなどテーブルのマナーを解説します。

基礎編③動画 12:09
基礎編③「リングゲームとトーナメント・マナー」のサムネイル動画は YouTube で公開予定です

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動画のもくじ(19)
  1. 0:00はじめに
  2. 0:40第1章 リングゲーム
  3. 1:18バイイン
  4. 2:03キャッシュゲームとレーキ
  5. 2:19お金は賭けない
  6. 2:33第2章 トーナメント
  7. 3:12ブラインドの上がり方
  8. 3:51ビッグブラインドの何倍?
  9. 4:08フリーズアウト・リバイ・アドオン
  10. 4:40二人になったら(ヘッズアップ)
  11. 5:031988年の世界大会
  12. 5:28サテライト
  13. 6:01第3章 戦い方の違い
  14. 6:25チップが少なくなったら
  15. 7:18第4章 テーブルのマナー(① 動き方)
  16. 8:39マナー② カードとチップの扱い
  17. 9:08マナー③ 勝負は、その人たちのもの
  18. 9:53マナー④ ショーダウン
  19. 11:22まとめ

ポーカーの遊び方は、大きく分けて「リングゲーム」と「トーナメント」の2つです。この記事では、2つの違いと戦い方の変え方、そしてはじめてテーブルに座る前に知っておきたいマナーをまとめます。動画では、Poker Tokyo の3人(神崎怜司・九条玲子・朝倉和也)が、ルールを覚えたあとの「実際に座るとき」に役立つことを話しています。

リングゲーム:いつでも座れて、いつでも立てる

リングゲームは「キャッシュゲーム」とも呼ばれます。テーブルが空いていればいつでも座れて、好きなときに立てます。

リングゲームの特徴を4つ並べた図。いつでも座れて、好きなときに立てる。ブラインドの額は、ずっと同じ。チップが減ったら、勝負の合間に買い足せる。一回一回の勝負が、それだけで完結する。
動画の解説ボードより
  • ブラインドはずっと同じ:50点と100点のテーブルなら、何時間たっても50点と100点。呼び方もそのまま「50・100のテーブル」のように言います
  • 買い足せる:チップが減ったら、勝負の合間に買い足せます。増えた分はそのまま自分のものです。座るときに持ち込むチップ(「バイイン」)は、ビッグブラインドの100倍くらいが目安です
  • 1回ごとに完結する:疲れたらやめればよく、調子の悪い日は早めに帰ってもかまいません

ただし、勝ったチップの一部だけをしまって座り続けるのはいけません。テーブルの上のチップは、席を立つまでテーブルに置いておく決まりです。少し席を外すのは自由ですが、自分がブラインドを払う番を飛ばしたら、戻ったときにその分を払う決まりの店が多くあります。ブラインドだけ逃げて、いいところだけ遊ぶことはできないわけです。

「キャッシュゲーム」という名前は、海外のカジノでリングゲームのチップがお金と同じ値打ちを持つことから来ています(店はポットから「レーキ」という手数料を取ります)。ただし、日本では、お金を賭けることは法律で禁止されています。Poker Tokyo で賭けるのは点数だけで、比べるのは判断の腕です。

トーナメント:最後の1人まで

トーナメントは、勝ち残りの勝負です。

  • 参加すると、全員が同じ数のチップを受け取って一斉に始める(参加費のことも「バイイン」という)
  • チップがなくなったら、そこで終わり。リングゲームと違って、基本的には買い足せない
  • ブラインドが、時間とともに上がっていく
  • 最後までチップが残った1人が優勝。消えた順に順位が決まる(100人なら、最初に消えた人が100位)

ブラインドの上がり方

いちばんの特徴は、ブラインドが上がっていくことです。たとえば、次のような表で20分ごとに1段ずつ上がります。持ち点は全員10,000点からです。

レベルブラインドアンティ始まる時間
150 / 100—0分
275 / 150—20分
3100 / 200—40分
4150 / 300251時間
5200 / 400501時間20分
6300 / 600751時間40分
7400 / 8001002時間
8600 / 1,2001502時間20分

レベル1のビッグブラインドは100点なので、10,000点はその100倍。余裕たっぷりです。ところが2時間たってレベル7になると、ビッグブラインドは800点で、同じ10,000点でも12倍ちょっとしかありません。しかもレベル4からは「アンティ」が加わります。全員が毎回少しずつ出す参加料です。

持ち点10,000点がビッグブラインドの何倍かを棒で示した図。レベル1(ビッグブラインド100)で100倍、レベル3(200)で50倍、レベル5(400)で25倍、レベル7(800)で12.5倍、レベル8(1,200)で約8倍。
同じ10,000点でも、レベルが上がるほど心細くなる

何もしなくても、ブラインドとアンティでチップは削られていきます。ビッグブラインドの何倍あるかがどんどん小さくなる、これが「トーナメントの時計」です。

なお、今の大会では、ビッグブラインドの人が全員分のアンティをまとめて払う「BBアンティ」もよく使われています。

チップを足せるかどうか

  • フリーズアウト:足せない、いちばん基本の形
  • リバイ:チップがなくなったら、参加費を払ってもう一度戻れる(決められた時間まで)
  • アドオン:決められたときに一度だけ、チップを足せる

ファイナルテーブルとヘッズアップ

人が減ると、テーブルを1つずつまとめていきます。最後に残った1卓が「ファイナルテーブル」です。そして最後に2人だけ残ると、1対1の「ヘッズアップ」になり、動く順番が変わります。

2人になったとき(ヘッズアップ)のルールを3つ並べた図。ボタンの人が、スモールブラインドを出す。プリフロップは、ボタンの人が先に動く。フロップから先は、ボタンの人が最後に動く。
動画の解説ボードより

フロップから先はいつもと同じくボタンが最後ですが、プリフロップだけはボタンの人が先に動きます。ルールの変わり目なので覚えておきましょう。

世界大会とサテライト

いちばん有名なトーナメントが、1970年に始まったラスベガスの世界大会「ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー」のメインイベントです。ゲームはノーリミット・ホールデム。1988年には167人が参加し、ジョニー・チャンが前の年に続いて2年連続で優勝しました。最後の勝負では、フロップでストレートができていたのにすぐには強く出ず、相手に賭けさせてから全部取ったと伝えられています。

大きな大会に出る権利を取り合う小さなトーナメントは「サテライト」と呼ばれます。1983年のメインイベントでは、サテライトを勝ち上がって出場した人が、そのまま優勝しました。

海外の大会では集めた参加費が上位の人に分けられますが、日本では、集めた参加費を賞金にすることも賭けにあたるとされています。Poker Tokyo の点数は無償のゲーム内スコアで、換金や賞品はありません。

戦い方の違い

リングゲームとトーナメントの戦い方を比べた2つの枠。リングゲーム:ブラインドは、ずっと同じ。チップはたっぷり(100倍くらい)。買い足せて、いつでもやめられる。下に「一回一回を、じっくり」。トーナメント:ブラインドが上がっていく。チップは、だんだん心細くなる。なくなったら、そこで終わり。下に「生き残りと、攻めどき」。
動画の解説ボードより

リングゲームはいつも同じ条件なので、1回1回、いちばん得になる選び方をただ積み重ねればよいゲームです。

トーナメントは、時間で条件が変わります。始めのうちはリングゲームと同じくらいじっくり打てますが、ブラインドが上がってチップが心細くなると、選べる手は減っていきます。ビッグブラインドの10倍くらいしかなくなったら、「オールインか、降りるか」の2つに近くなります。

  • チップが少ない人は、待っている余裕がありません。いい手が来たら、1回で全部賭けて倍にしにいくのが基本です
  • チップが多い人は、少ない人にプレッシャーをかけられます。相手は、負けたらそこで終わりだからです
  • 上位に入れるかどうかの境目では、みんなが慎重になります。ここで無理な勝負をして消えるのは、もったいないからです

同じ手でも、場面で正解が変わる。それがトーナメントの面白さです。どちらが向いているかは人それぞれで、一晩じっくり打つならリングゲーム、勝ち残りのドキドキを味わいたいならトーナメントです。

テーブルのマナー

ルールで決まっていることも、決まっていないこともありますが、どれも、みんなで気持ちよく遊ぶためのものです。

動き方

マナーの1つ目「動き方」を4つ並べた図。1 自分の番が来てから動く。2 言葉ではっきり言う(言ったことは取り消せない)。3 チップは一度で出す(ストリングベットは禁止)。4 チップはポットに投げ込まない。
動画の解説ボードより
  1. 自分の番が来てから動く:番の前に降りたり賭けたりすると、まだ考えている人によけいな手がかりを与えます。店によっては、番の前にしたことがそのまま有効になることもあります
  2. 言葉ではっきり言う:「コール」「レイズ」と言ったら、それで決まり。取り消せません。レイズするなら「レイズ、600」のように額も一緒に言うと確実です
  3. チップは一度で出す:少し出して相手の顔を見てから、また足す「ストリングベット」は禁止です。先に言葉で額を言っていれば、何回かに分けて出してもかまいません
  4. チップをポットに投げ込まない:自分の前に置いて、ディーラーに集めてもらいます。投げ込むといくら出したのか分からなくなるので、「スプラッシュ」と呼ばれて嫌われます

カードとチップの扱い

  • カードはテーブルから持ち上げず、両手で覆って、端を少しめくって見る
  • 自分のカードの上にチップを1枚のせておく。うっかり集められたり、混ざったりするのを防げる
  • 降りるときは、表を見せずに伏せたまま前に押し出す
  • チップは、ほかの人から数が分かるように積む。大きいチップを手の陰に隠さない

勝負は、その人たちのもの

  • 降りたあとに、捨てた手札のことを口にしない。まだ勝負している人の判断が変わってしまう
  • 人のプレイに口を出さない。オールインした人の手を言い当てるのもいけない(勝負の話は、その勝負が終わってから)
  • 人のカードや、捨てたカードをのぞかない。勝負している人同士が見せ合うのも禁止
  • 自分の手札を隣の人にだけ見せない。「一人に見せたら、全員に見せる」というルールの店もある

ショーダウン

マナーの4つ目「ショーダウン」を4つ並べた図。1 勝っていると思ったら、さっと見せる。2 わざとゆっくり見せる「スローロール」はしない。3 2枚とも表にして置く。役はディーラーが読む。4 勝っても騒ぎすぎず、負けても人を責めない。
動画の解説ボードより

勝っていると分かっているのに、わざとゆっくりめくることを「スローロール」といいます。ルールで禁止されてはいませんが、相手をからかっているように見えるので、とても嫌われます。見せるときは2枚とも表にしてテーブルに置けば、役を言い間違えてもディーラーが読んでくれます。「カードがしゃべる」という言葉どおり、勝ち負けは何を言ったかではなく、見せたカードで決まります。勝っているかもしれないと思ったら、捨てずに見せましょう。思い込みで捨てたカードは、もう取り戻せません。

運の悪い負け方をしても、それがポーカーです。考える時間はほどほどに。大事な場面でじっくり考えるのはよいことですが、毎回長く考えるとテーブルの流れが止まります。ルールのことでもめたら、自分たちで言い争わず、店の責任者を呼んでその判断に従いましょう。

まとめ

  • リングゲーム:いつでも座れて、ブラインドはずっと同じ。チップは勝負の合間に買い足せる
  • トーナメント:全員同じチップで始め、ブラインドが上がる。最後の1人まで
  • 10,000点はレベル1ならビッグブラインドの100倍でも、レベル7では12.5倍。ビッグブラインドの10倍くらいになったら「オールインか、降りるか」に近づく
  • 順番を守り、言葉ではっきり言う。チップは一度で出す
  • 勝負中の手には口を出さない。見せるときは、さっと見せる

確認問題

問1. 持ち点10,000点で、ブラインドが200点と400点に上がりました。持ち点はビッグブラインドの何倍ですか。

答え

25倍です。10,000÷400=25。レベル1(ビッグブラインド100点)の100倍から、4分の1になっています。

問2. レイズするつもりで、チップを少し前に出し、相手の様子を見てから残りを足しました。何がいけないのでしょうか。どうすればよかったですか。

答え

「ストリングベット」で、ルール違反です。先に「レイズ、〇〇」と言葉で額を言うか、チップを一度で前に出せば問題ありません。

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