中級

ドンクベットとは?意味と使いどころ、受けたときの対処法

ドンクベットとは、先に動く人が、プリフロップでレイズした人より先に自分から賭けること。ふつうはチェックで回す理由、ターンでストレートができて1,150点のポットに700点を先に賭ける例、受けたときの返し方を解説します。

▶ 動画で学ぶ 中級編③・5:31フロップの攻防動画と、同じ内容の記事はこちら

ドンクベットとは、先に動く席の人が、プリフロップでレイズした人の動きを待たずに、自分から先に賭けることです。 日本語では「先打ち」ともいいます。ふつう先に動く人はチェックで回すので、あまり見かけない打ち方です。名前は英語の donkey(ロバ)から来ていて、もとは「下手な人の打ち方」という意味の呼び名でした。それでも、理由があれば立派な作戦になります。

ドンクベットの意味:ふつうはチェックで回す

ドンクベットの説明ボード。先に動く人が、レイズした人より先に賭ける。ふつうは、レイズした人にチェックで回す。中くらいの手で打つ人が多い。
動画の解説ボードより

プリフロップでレイズした人は、フロップでも続けて賭けてくることがよくあります(コンティニュエーションベット、略してCベット)。そのため、先に動く人は、まずチェックで回して相手の動きを見るのがふつうです。

  • 外れた手や弱いペアなら、チェックして、相手の賭けを見てから決められます。
  • とても強い手でも、チェックで回して相手に打たせ、そこでレイズしたほうが、もらえる点数が増えることもあります。

それでも先に賭ける人はいます。多いのは、中くらいの手で「当たったから、とりあえず打った」という先打ちです。こうした先打ちは手の強さを読まれやすく、ドンクベットの評判がよくない理由にもなっています。

ドンクベットをしてよい場面

先に賭けるのに筋が通るのは、次のようなときです。

  • 場が自分に有利に変わった:ターンやリバーで、プリフロップでレイズした人より、コールした自分のほうに当たりやすいカードが出たとき。
  • 相手が打ってこなさそう:チェックで回しても、相手もチェックして、点数が増えないとき。
  • 小さく賭けて、安く次のカードを見たい:相手に大きく賭けられる前に、自分で値段を決めたいとき。ブロックベットと同じ考え方です。
先に動く人は、どうする?の比較。チェックで回すのは、外れた手、弱いペア、とても強い手(打たせてからレイズ)。先に賭けてもいいのは、場が自分に有利に変わった、相手が打ってこなさそう、小さく賭けて安く次を見たいとき。
動画の解説ボードより

例:ターンの7でストレートができた

手札は 6♥ 5♥。フロップは K♦ 8♣ 4♠ で、真ん中の7が来ればストレートになる形です。プリフロップでレイズしたボタンの相手がフロップで300点を賭け、こちらはコールしました。先に動くのは、こちらです。

ターンは 7♥。8・7・6・5・4 のストレートが完成し、ポットは1,150点になりました。

ここでいつもどおりチェックで回すと、どうなるでしょう。7は、レイズした側よりも、コールした側の手に絡みやすいカードです。レイズした人の手は、エースやキング、大きいペアなど、大きいカードが中心です。7のような真ん中の数字は、その手にはあまり役に立ちません。相手はターンでは打つのをやめて、チェックで回してくるかもしれません。そうなると、せっかくのストレートで点数をもらえないまま、次のカードに進んでしまいます。

だから、自分から700点(ポットの6割ほど)を先に賭けます。待っていても払ってもらえない場面なら、先打ちのほうが筋の通った選択です。

先打ちの例。場はK♦ 8♣ 4♠ 7♥で、ポットは1,150点。先に動く側は6♥ 5♥で、ターンの7でストレートが完成し、700点を賭ける。もう一人は、プリフロップでレイズしてフロップでも賭けた、ボタンの相手。
動画の解説ボードより

ドンクベットをされたら(受ける側)

  • 強い手なら、レイズで確かめる:先打ちは中くらいの手でされることが多いので、こちらが強い手なら、レイズして相手の答えを見てかまいません。
  • その人がどんなときに先打ちするかを覚える:場が変わったときだけ打つ人なのか、中くらいの手でいつも打つ人なのか。覚えておくと、次から相手の手を読む手がかりになります(リーディング)。

受ける側も、相手のタイプと場を見て返すのが基本です。フロップでの攻め方と受け方の全体は、中級編③ フロップの攻防でまとめて説明しています。

よくある質問

ドンクベットは、悪い打ち方?

名前の由来は「下手な人の打ち方」ですが、悪いのは「理由のない先打ち」です。場が自分に有利に変わった、相手が打ってこなさそう、安く次のカードを見たい、という理由があれば、筋の通った作戦になります。

ドンクベットとCベットの違いは?

打つ人が逆です。Cベットは、プリフロップでレイズした人がフロップでも続けて賭けること。ドンクベットは、コールした側が先に動く席から、レイズした人より先に賭けることです。

ドンクベットとブロックベットの違いは?

見ているところが違います。ドンクベットは「誰より先に賭けるか」に注目した呼び名、ブロックベットは「小さく賭けて、相手に大きく賭けられるのを防ぐ」というねらいに注目した呼び名です。先に動く人が、レイズした人より先に小さく賭ければ、両方にあてはまります。

まとめ

  • ドンクベット(先打ち)は、レイズした人の動きを待たずに、先に動く席から賭けること。
  • 先に動くときの基本はチェック。とても強い手も、打たせてからレイズするほうが多く取れることがある。
  • 先に賭ける理由になるのは、場の変化が自分に有利なとき、相手が賭けてこなさそうなとき、次のカードを安く見たいとき。
  • 受ける側は、強い手ならレイズで確かめ、その人がどんなときに先打ちするかを覚えておく。

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